「プレステージライン」
至高の職人技をこの一足に。
「プレステージライン」
ニッポン靴の最高峰を極める。
そんな信念のもと、
20年以上にわたってひたすらに
技を磨き続けてきた三陽山長。
その集大成として誕生したのが、
“謹製”の名を冠する「プレステージライン」です。
最高の美しさと、最高の履き心地。
それを可能にするのは、三陽山長が誇る
靴職人たちの手仕事にほかなりません。
世界トップレベルを自負する彼らの技。
そのすべてを一足に注ぎ込んで生み出す
三陽山長の最高級シリーズ「プレステージライン」。
いうなれば、それは“至高の職人技”の
象徴ともいえるのです。
伝説の靴職人・関 信義氏が遺した
誂え靴を
「謹製」の名のもとに復刻
「関 信義」という名は、本格靴好きにとって極めて特別な響きをもっています。戦後間もない少年時代には父が立ち上げた靴の修理解体業を手伝い、10代で靴職人の道へ。抜きん出た技術を身につけて頭角を表し、腕利きの手製靴職人として数々のメーカーを渡り歩きます。機械化の波が押し寄せた’60年代後半以降も頑固一徹で自らの技を守り、靴職人ブームに沸いた’90年代以降は“日本を代表する靴職人”として憧れの的に。まさに本格靴業界のレジェンドです。
そんな関氏は、かつての現役時代に三陽山長のオーダーシューズを製作していた人物でもありました。ブランドが目指す“ニッポン靴の最高峰”。その象徴というべき存在だったのです。
関氏が手がけた靴はオンリーワンの誂え靴ゆえ、多くの過去作を保管している三陽山長のアーカイブにもほとんど残されていません。しかしこのたび、かつての限定企画としてわずかに製作された数足の既製靴サンプルを発掘。プレステージラインという最高峰シリーズを始動させた今こそ、もてるすべての技を注ぎ込んで関氏の作品を復刻したい。そんな想いを形にしたのが、今回発表する「星之丞」、「義之丞」、「蔵之丞」の3モデルです。デザインやディテール、そこに込められた職人技を限りなく忠実に再現しつつ、木型は三陽山長が蓄積した叡智の結晶といえる「R2010」および「R2010S」を採用し、さらなる進化を図りました。あわせて、型紙もイチから引き直しています。
伝説の職人が遺したかつての銘靴を、現在のノウハウで蘇らせる。それはいうなれば、時を超えた“至高の職人技”の融合です。三陽山長の歴史に名を残す力作と胸を張れる、まさに会心の出来となりました。
研ぎ澄まされた
造形美が光る一文字
アッパーの繋ぎ目にステッチを見せず縫製する「レベルソ仕立て」を採用したストレートチップ「謹製 星之丞」。現行コレクションで展開する「匠一郎」にも似たデザインですが、アイレットの横にステッチを見せない仕上げのため、よりミニマルに削ぎ落とされた表情に。プレステージラインの特色であるHAAS社製ボックスカーフ、曲線美を際立たせるセミべヴェルドウエスト、シームレスヒールといった最高級仕立てが、抑制美の効いたレベルソ仕立てによっていっそう引き立っています。ちなみに三陽山長のレベルソ仕立ては、革の端を極力薄くすいてから縫い合わせているのが特徴。これにより仕上がり面がなだらかになるため、流れるような一体感を生み出せるのです。
流麗さを際立たせた
ダブルモンク
生みの親である関氏にあやかって“義”の字を受け継いだ一足。最大の特徴は、甲を覆うストラップ部分を細めにデザインし、斜めに流すようにしてバックルを配したデザイン。一般的なダブルモンクに比べて、よりドレッシーなエレガンスが際立つ顔つきです。こだわったのは、甲部分のフィット感。ストラップが細いぶん、アッパー全体でしっかりとホールドすることによって履き心地のよさを保ちました。秘訣は「R2010S」ラスト。R2010の派生形で、本来はスリッポン用に開発された木型です。甲部分をやや低めに抑えることでホールド感を高めたこのラストは、本作「謹製 義之丞」にも最適。屈曲性の高い「フレキシブルグッドイヤーウェルト製法」ともあいまって、抜群のフィット感を叶えています。
“エッジの仕上げ”に
拘り抜いた一足
靴紐を排し、履き口部分に伸縮する帯状のパーツをあしらって足をホールドするサイドエラスティックシューズ。いかにも誂え靴らしいデザインで足元を彩ります。「謹製 蔵之丞」ならではの特徴は、「カールエッジ」と呼ばれる仕立て。トウやヴァンプなどを縫い合わせる際、革の端を折り返してからステッチをかけることで、繋ぎ目に独特な立体感を生み出しているのがポイントです。さらに注目していただきたいのは、エラスティックパーツの仕上げ。よく見ると、表側のレザーを上部で折り返し、内側まで包み込むように配していることがわかるはず。これにより、上から見たときの美しさを高めました。微細なディテールまで突き詰めて美観を追求する。これもプレステージラインならではの作り込みです。
“本格”の上をゆく、
ビスポーク・クオリティ
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矢筈仕上げ
コバ部分を三角形に削り出した矢筈仕上げ。日本伝統の仕立てと言われ、三陽山長でもパターンメイドや一部上級シリーズで採用してきました。通常の平コバよりエッジが立ち、端正な印象に見えるのが特徴です。
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より精緻な縫製
もともと非常に精密なステッチワークを行う三陽山長ですが、「プレステージライン」ではよりステッチのピッチを精密にしています。これにより、いっそう繊細で引き締まった顔つきを演出しています。
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シームレスヒール
通常はカカト部分にシーム(継ぎ目)が入りますが、「プレステージライン」では一枚仕立てに。極上素材をより際立たせるための仕様です。さらに、ヒールは底に向かってテーパードしたピッチドヒールでよりエレガンスを強調。
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“謹製”の刻印
インソックの刻印も「プレステージライン」専用のものを起こしました。そこには「日本謹製 特別誂靴」の文字が。誂え靴=ビスポークシューズに比肩するクオリティを自負するロゴです。
アッパーは仏の名門タンナー
「HAAS」の最高級カーフ
今回発表した3モデルには、知る人ぞ知る名門タンナーの最高級カーフを採用しています。その名は「HAAS」。フランス・アルザス地方で1842年に生まれ、今なお家族経営を貫く希少なサプライヤーです。あまりに職人気質ゆえ大量生産を拒み、“いい革ができるときしか作らない”という頑固一徹な姿勢を堅持。それゆえ、飛び抜けたクオリティにもかかわらずその名があまり知られていないのです。三陽山長では、交渉を重ねて同社の素材を買い付けることに成功。適度なハリとしなやかさ、きめ細かな美しさを備えた、理想的なボックスカーフです。一見スムースレザーに見えますが、よく見ると非常に微細なシボを備えているのも特徴。これは「水シボ」と呼ばれるもので、エレガンスを保ちながらさりげないアクセントを効かせてくれます。ちなみにアウトソールには、ドイツの名門MARTIN社製のオークバーグベンズを採用しました。
これまでの
「プレステージライン」はこちら
2021年に誕生した「プレステージライン」は
これまで7モデルを発売してきました。
いずれも予想を上回る大好評をいただき、
現在は品薄状態。
そのアーカイブをご紹介いたします。
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