【Upcycling The Oceans】海洋ゴミに新たな価値を、そして海をキレイにする活動
ECOALF
「UPCYCLING THE OCEANS(アップサイクリング・ジ・オーシャンズ)」(以下:UTO)とは、ECOALFと、ECOALF財団が主導して行っている、海洋ゴミを回収・分別・再生し、製品としての新たな命を与えるプロジェクトです。
漁業で意図せず釣り上げてしまった海洋ゴミを港に持ち帰ってもらい、それを分別・再生して繊維に変え、衣服として販売しています。UPCYCLING THE OCEANSは非常に野心的な取り組みですが、海をキレイにしながら衣類をつくり、その売上で更に海をキレイにするという、これまでにない生産サイクルをつくりだしているECOALFを象徴するアクションです。
また、国境や世代を超えて、多くの人々にむけて活動への賛同とメッセージを呼びかけることも目的の一つです。FASHIONでACTIONをすることで、UTO活動をとおして世界にメッセージを届けています。
海のゴミを回収する理由
• 75%のゴミは海底に眠っている
• 65万トンの放置された漁網が海底に眠っている
• 海にいる⿂の1/3は、体内にプラスチックを含んでいる
• 2050年の海はプラスチックが⿂より多くなる
●海洋生物の命を守る
回収する海洋ゴミの内訳ペットボトル10%
再⽣可能なゴミ(⽸など)70%
再⽣不能ゴミ20%
ECOALFは今までに500トン以上の海洋ゴミを回収しています。
仕組み
はじまりエコアルフの活動に興味を持った漁業組合から問い合わせがあり、ハビエルが漁師らと漁にでることになりました。そこで⿂と⼀緒に釣り上がるゴミの量に驚きました。その後、海洋汚染についてより詳しく調べると、海底に多くのゴミが溜まっていることが分かります。そこから漁師らと⼿を取り、海洋ゴミを活⽤するアイデアが⽣まれました。その後、2015年9⽉にエコアフル社のエコアルフ財団とともに誕⽣した「UPCYCLING THE OCEANS SPAIN」は、9つの漁港が参加するプロジェクトとして始まりました。その1年後、ECOEMBESがプロジェクトに加わったことで、スペインの海岸線全体にまで活動範囲が広がり、さらに回収した海洋ゴミを適正に管理できるようになりました。これまでに、40以上の港で、のべ3000⼈以上の漁業関係者がプロジェクトに関わっています。
2017年
エコアルフ財団の協力の下、PTTグローバルケミカルおよびタイ国政府観光庁と共同で活動を開始。タイ沿岸部の観光地において、プラスチックごみの回収と管理を促進する仕組みで、ダイバーが海底でプラスチックごみを拾ったり、他のボランティアが海岸でゴミを回収したりなどの活動が行われています。
2019年10月
ECOALFと三陽商会との合弁会社の設立を機に、UPCYCLING THE OCEANS JAPANを発足し、国内で海洋ゴミの回収・分別・再生をし、製品化へ向けた準備を始めています。日本国内でも「海洋ゴミに新たな価値を与え、継続的に海をキレイにする」というミッションが動き出しています。