【おしえてカモシタさん】Vol.1 「ポール・スチュアートの真髄」と「現代のポール・スチュアート」の架け橋となるコート


 

 

「最大のブランドを目指すのではなく、最高のブランドを目指す」ことは、ポール・スチュアート創業以来のブランド哲学です。ポール・スチュアートは、時代とともに変化しつつも、そのスタイルと品質に忠実であり続け、お客様に対して、“ルック”ではなく、“自信”を与え続けてきました。
メンズディレクターの鴨志田康人も、そのピュアな精神性を受け継ぎながら、品質と革新の歩みを止めません。クラシック・アメリカンなエレガンスを現代的に表現し、洗練されたラグジュアリーを醸し出すコレクションラインには、ブランドを象徴する名作「クリフォードコート」が常にラインナップします。
新企画【おしえてカモシタさん】第一回は、「ポール・スチュアートの真髄」と「現代のポール・スチュアート」の架け橋となるクリフォードコートの魅力をディレクターが語ります。

 

Movie&Photo. Yoshimi Seida / Text. Makoto Kajii
Edit. FUTURE INN

 

 

追い求めるのは、「流行に惑わされないスタイルの中にある確固たるエレガンス」

 

ぜひ、動画を先にご覧いただき、この記事の内容をサブテキストとして、ポール・スチュアートの普遍的なスタイルと目指すものをお確かめください。

 

 

 

最高品質の商品を、最高の接客で、最高の顧客のもとへ届けるという意思

 

メンズウェアは長い歴史の中で、進歩と変革を繰り返してきましたが、英国のサヴィルロウにルーツを持つメンズウェアをアメリカ流に解釈したポール・スチュアートのスタイルが革新的だったのは、ブランドであると同時にセレクトショップであるという、他にはないオリジナリティの発信でした。
ポール・スチュアートのスタイルに合った製品を企画し、最良の素材を見つけ、最高の技術を持ったブランドや工場で生産しながら、製品タグは「Paul Stuart」のみのプライベートレーベルとして店に並べることに誇りを持っていたことは特筆に値します。
下の製品タグは、「東京・高円寺に名店あり」と評されるヴィンテージショップ『anemone(アネモネ)』が所有するクリフォードコートのもので、「英国製」と記されています。

 

 

 

 

モダンなシルエットにアップデートされた、コレクションラインのクリフォードコート

 

ポール・スチュアートを語る上で欠かすことのできない「クリフォードコート」。長きにわたり2代目CEOを務めたクリフォード・グリッド氏が愛用していたことに由来するコートは、トレンチコートの前身として知られるタイロッケンコートをベースにした一着です。
このコートが誕生した当時のアメリカの紳士は、バルカラー(ステンカラー)とトレンチを好んで着ていましたが、その中でこのベルテッドコートはグラマラスな魅力をアピールしました。
いつしかブランドのシグネチャーアイテムとなったクリフォードコートは、「スタイルがあるということは、流行を取り入れるということとは別物」というポール・スチュアートの信念を伝える代名詞的アイテムになったのです。

 

 

 

 

ディレクター鴨志田康人が手がけるコレクションラインでは、クリフォードコートは毎年素材を変えながら展開。本人が着用しているクリフォードコートは、ラグラン仕立てで適度なゆるさも魅力で、無造作に羽織って、ベルトをキュッと締めるだけで、男の色気が程よく香るのも手放せなくなる理由の一つです。

英国の仕立て服の歴史と伝統を受け継ぎながら、常に先進的な姿勢を持ち続けるポール・スチュアートは、ある意味、アメリカという国そのもの。これからも確固たる信念と革新的なスタンスで、メンズウェアの新しい世界を拓いていきます。

 

 

ポール・スチュアート 青山本店
TEL 03-6384-5763
東京都港区北青山二丁目14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
営業時間 11:00~20:00
併設するバー「THE COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
18:00~24:00