【おしえてカモシタさん】Vol.15 2026年秋、ポール・スチュアートが変わった!?

2026年秋、ポール・スチュアートが変わった!?
2026年秋、
ポール・スチュアートが変わった!?
“今季のポール・スチュアート、かなり以前とは印象が違いますね”
2026年秋冬シーズンのコレクションラインをご覧になった方々は、
こぞってそんな感想を口にしています。
反響を耳にしたカモシタさんは
「新鮮さを感じていただいているなら、それは本望。
ただ、決して変節したわけではありません」と力を込めます。さて、カモシタさんの真意とは?
“今季のポール・スチュアート、かなり以前とは印象が違いますね” 2026年秋冬シーズンのコレクションラインをご覧になった方々は、 こぞってそんな感想を口にしています。反響を耳にしたカモシタさんは 「新鮮さを感じていただいているなら、それは本望。 ただ、決して変節したわけではありません」と力を込めます。 さて、カモシタさんの真意とは?
“変化すること”がポール・スチュアートの伝統
“変化すること”が
ポール・スチュアートの伝統

楽しむスーツ、
カモシタ流コーディネート
「今季のポール・スチュアート コレクションラインをご覧になって、先シーズンまでとはひと味違う印象をもつ方は多いと思います。
確かにデザインや素材、色使いなどは変わりました。しかし、これまで培ってきたアイデンティティを変えたわけでは決してありません。
ポール・スチュアートはその出自からして、単なるトラッドショップではありませんでした。
僕がリアルタイムで見てきた1970年代以降だけを切り取っても、常に時代の風を取り入れて、アップデートし続けてきたブランドなんです。
ですから、時にドラスティックなほど刺激的な提案するというのは、むしろポール・スチュアートのDNAなんですよね。
ですから今回のコレクションも根底にあるものはこれまでと同じで、アウトプットの手法を変えたに過ぎないんです。
「とてもしなやかなラムスエードを使い、イタリアのレザーファクトリーに生産を依頼して製作した一着です。
デザインは“ユーティリティジャケット”とか、海外では“チョアジャケット”ともよばれるタイプで、平たくいうとワークウェア。
本来はコットンなど素朴な素材で作られていた服ですが、それを上質なスエードに置き換えました。
ちょっと気の利いた日常着として非常に重宝するアイテムで、春先ならシャツやニットの上に羽織るだけで格好がつきます。夏場なら、避暑地へ旅行に出かけたときなどに着ると絵になりますよね。
近年は暖かい時期が長いですから、秋口や初冬にも活用できると思います」
「今季のポール・スチュアート コレクションラインをご覧になって、先シーズンまでとはひと味違う印象をもつ方は多いと思います。確かにデザインや素材、色使いなどは変わりました。しかし、これまで培ってきたアイデンティティを変えたわけでは決してありません。 ポール・スチュアートはその出自からして、単なるトラッドショップではありませんでした。僕がリアルタイムで見てきた1970年代以降だけを切り取っても、常に時代の風を取り入れて、アップデートし続けてきたブランドなんです。ですから、時にドラスティックなほど刺激的な提案するというのは、むしろポール・スチュアートのDNAなんですよね。ですから今回のコレクションも根底にあるものはこれまでと同じで、アウトプットの手法を変えたに過ぎないんです。
'70〜'80年代と今に共通する気分を形に
'70〜'80年代と
今に共通する気分を形に

「ちなみにこちらのチョアジャケット、ブラウン系のスエードでもう1色作っています。
ほとんど同じように見えるかもしれませんが、こちらは黄色みの強いブラウンですので、実際羽織ってみると趣がガラリと変わります。コーディネーションの方向も違ってきますので、少しご紹介しましょう」
<LEFT>
JACKET ¥139,700
KNIT ¥44,000
PANTS ¥53,900
SCARF ¥27,500(青山本店限定展開)
<RIGHT>
ブルゾン ¥198,000(青山本店限定展開)
KNIT VEST ¥49,500
SHRTS ¥42,900
TIE ¥19,800
PANTS ¥39,600
では、具体的にどんな表現手法をとったか。僕がイメージしたのは、1970年代から80年代の世界でした。イタリアのデザイナーズブランドが国際的に台頭し、メンズファッションに革命が起こった時代。その潮流はアメリカにも波及し、ポール・スチュアートも大いに影響を受けました。そんな一大転換期のムードを今季のコレクションに投影しているわけですが、当時のスタイルを現在に復元しようとしたわけではありません。インスパイアされたのは、もっと根源的な部分でした。というのも当時は、それ以前に支配的だったメンズウェアの枠組みから解放され、新しい装いを楽しみたいという機運が最高潮に達したタイミング。そんな時代の要請に応えたのが、イタリアン・デザイナーたちだったというわけです。 僕はこの時代背景に、今と共通するものを感じました。ドレスコードが急速に緩和され、ライフスタイルも大きく変容。制服的な装いではなく、もっと自由にファッションを楽しみたいというムードがかつてないほど高まっていますよね。そんな今だからこそ、メンズウェアの革命期である70〜80年代の空気感がしっくりくると考えたのです。
では、具体的にどんな表現手法をとったか。僕がイメージしたのは、1970年代から80年代の世界でした。
イタリアのデザイナーズブランドが国際的に台頭し、メンズファッションに革命が起こった時代。
その潮流はアメリカにも波及し、ポール・スチュアートも大いに影響を受けました。
そんな一大転換期のムードを今季のコレクションに投影しているわけですが、当時のスタイルを現在に復元しようとしたわけではありません。
インスパイアされたのは、もっと根源的な部分でした。
というのも当時は、それ以前に支配的だったメンズウェアの枠組みから解放され、新しい装いを楽しみたいという機運が最高潮に達したタイミング。
そんな時代の要請に応えたのが、イタリアン・デザイナーたちだったというわけです。
僕はこの時代背景に、今と共通するものを感じました。ドレスコードが急速に緩和され、ライフスタイルも大きく変容。
制服的な装いではなく、もっと自由にファッションを楽しみたいというムードがかつてないほど高まっていますよね。
そんな今だからこそ、メンズウェアの革命期である70〜80年代の空気感がしっくりくると考えたのです。

COAT ¥143,000 SWEATER ¥97,900 PANTS ¥49,500
COAT ¥143,000 SWEATER ¥97,900
PANTS ¥49,500
こういったお話をすると、“じゃあ今季のポール・スチュアートはモードテイストを取り入れているの?”と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし僕としては、これもクラシックのひとつの形。というより、もともと昔はクラシックとかモードとかいった区分けは存在しなかったんです。重要なことは、そこにクオリティが宿っているか。この本質さえブレていなければ、モードとクラシックの間に壁なんてないと思います。ですからみなさまがお持ちのトラッドなワードローブにも、無理なく合わせていただけるアイテムばかりなんですね。
こういったお話をすると、“じゃあ今季のポール・スチュアートはモードテイストを取り入れているの?”と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし僕としては、これもクラシックのひとつの形。というより、もともと昔はクラシックとかモードとかいった区分けは存在しなかったんです。
重要なことは、そこにクオリティが宿っているか。この本質さえブレていなければ、モードとクラシックの間に壁なんてないと思います。
ですからみなさまがお持ちのトラッドなワードローブにも、無理なく合わせていただけるアイテムばかりなんですね。

結局、ポール・スチュアートは変わったのか、それとも変わっていないのか? そう訊かれたら、『変わらないために変わった』というのが僕の答えになるでしょう。
ポール・スチュアートは今を生きる洗練された大人のためのブランド。
品格を基調としつつも柔軟性や余裕を体現することで、モダンジェントルマンを支える存在であるべきと考えています。
ゆえに変化を拒まず、時代の流れに寄り添い続けることを軸にしたいと思うのです」
結局、ポール・スチュアートは変わったのか、それとも変わっていないのか? そう訊かれたら、『変わらないために変わった』というのが僕の答えになるでしょう。ポール・スチュアートは今を生きる洗練された大人のためのブランド。品格を基調としつつも柔軟性や余裕を体現することで、モダンジェントルマンを支える存在であるべきと考えています。ゆえに変化を拒まず、時代の流れに寄り添い続けることを軸にしたいと思うのです」
こちらは黒のウールで作ったショートジャケット。形は定番として継続展開しているものですが、生地が変わるだけでガラリと表情も違ってきます。綾織りにすることでほのかに光沢を加えているところがミソで、普段着としてサラッと着ていただけるとクールかと思います。
Interview & Writing: Hiromitsu Kosone
Videographer: Yuki Togo (Yukimi Studio)
Photographer: Takeshi Wakabayashi (Yukimi Studio)
※ 価格は変動している場合がございます。
※ コレクションラインの全商品はポール・スチュアート青山本店と一部ECにて数量限定で展開しています。
ポール・スチュアート 青山本店
TEL 03-6384-5763
東京都港区北青山二丁目14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
営業時間 11:00~20:00
併設するバー「THE COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
18:00~24:00