【Paul Stuart Men’s 2023 WINTER COLLECTION】12月は「タキシード」の季節―― 青山本店のコッパールームでシャンパンを飲みながら、オトナのパーティーウェアを語り合う


 

 

ウェルドレッサー(WELL DRESSER)と聞いて誰を思い浮かべますか。
イギリスの新国王チャールズ3世は、皇太子時代から英国王室のスタイルアイコンとして注目され、正統な紳士の装いの規範となっていますが、彼のスタイルをよく観察すると、確かな審美眼の上に、繊細で巧みな着こなしを実践しています。もちろん、正装も見事なお手本ぶり。

では、日本でウェルドレッサーといえば、ポール・スチュアート メンズのディレクター鴨志田康人と、アイネックス代表の仙田 剛(つよし)さんの名前は必ず挙がるでしょう。 個人的にも仲の良いお二人が、ポール・スチュアート青山店併設のバー「コッパールーム」でアルコールを嗜みながら、リラックスして語り合うのは“タキシードスタイル”。
それぞれに「東京らしいパーティースタイル」というドレスコードだけを伝えての登場です。

 

Photo. Yoshimi Seida
Text. Makoto Kajii
Edit. FUTURE INN

 

 

ウェルドレッサー2人が着こなす、華やかなパーティースタイル

 

仙田 剛さんは、1959年、石川県生まれ。鴨志田さんの方が2歳年上になります。仙田さんは高校卒業後、東京の服飾専門学校に入学しますが中退して、地元に戻り、アルバイト生活を経て、アイネックスの前身の伊藤洋品に入社。
商品開発や営業を積極的に行って頭角を現し、50歳の時に先代から会社を譲り受けて、アイネックスを「日本一、ネクタイを売る会社」にまで成長させた辣腕社長です。
ネクタイの製造、輸入販売を軸に、メンズ、ウィメンズブランドの輸入代理業も行い、ファッション通が思わず唸るブランドを多数扱うなど、ビジネス領域を広げています。

仙田さんと鴨志田さんは20年来の友人関係で、ゴルフのライバル。仙田さんは、「今年のラウンドは、8勝8敗3分けの五分。ハンデも飛距離もだいたい同じで、一人が右に打ったら、次も右に打つ仲です」と笑います。

 

 

 

 

日本人はタキシードをどう着こなすのがいいですか?

 

仙田 日本人にとってタキシードは「結婚式」のイメージが強いと思いますが、日本の結婚式・披露宴は午後が多いので、「タキシードは夕方5時から着るもの」という定説を知っている人にとっては、タキシードを着て出席しづらいと思います。
でも、ホテルでの披露宴は3時間ぐらいあるので、お開きの時間はだいたい夕方。午後の披露宴はタキシードでいいと思います。

 

鴨志田 80年代のファッション業界のパーティーは、「タキシードをどう着崩すか?」と、みんな個性的な着こなしを競っていたものです。それぐらい正装というのは伝統的で、崩し甲斐がありました。
海外で、「ブラックタイ着用」というフォーマルな場に招待されて、仲間とタキシードを着て出席する空気感は特別なもので、高揚感がありましたね。そういう場が最近少ないのは本当に寂しいものです。
タキシードを着た日は特別で、背筋が伸びて気持ちいい。今、ファッションはカジュアル化ばかり注目されていますが、フォーマルが見直されていくのを期待を込めて見つめています。

 

 

マエストロ、アントニオ・リヴェラーノが手がけたタキシードで登場!

 

今日は、「東京らしいパーティースタイル」というドレスコードだったので、自分はタキシードの正装で来ました。タキシードは、10年前ぐらいにLIVERANO & LIVERANOでオーダーしたもので、自分はアントニオと似た体型なのもあって、アントニオに任せて誂えました。

既製品のタキシードも何着か持っていますが、これを着ていると誰もが「それどこのブランドですか?」と聞いてきますね。ジャケットはダブルの2つボタン、ピークドラペルで、肩がアントニオらしい上がりになっています。

ボウタイはロバート・フレイザーのもので、ツイル地に織り柄が入っていて、織り柄の光沢が出るのが気に入っています。今、アイネックスでは、ボウタイや蝶タイのオーダーが非常に増えていて、フォーマルな場が全国的に多くなってきているのかなと思いますね。

 

 

 

 

タキシードは大人の男性にもっと着てほしいですね。日本では着ていく場が少ないのはありますが、カジュアル化が進んでいる中で、TPOに合ったスタイルは意識してほしいなと思います。

先日、ハワイで、ディナーにジャケットとTシャツを着ていったら、レストランの入り口で「シャツを着てください」と言われ、レストランが用意しているシャツを着させられました(笑)。
こちらは、ハワイのレストランにドレスコードがあると思っていませんでしたが、日本にはそういう視点が欠けている気がしますね。結婚式以外のパーティーや謝恩会などにもタキシードを着て出かけてください。

 

 

素材・色・カタチ、今年ひと目惚れしたベロアのディナージャケットで登場!

 

「東京らしいパーティースタイル」というドレスコードだったので、ナポリのフラッタマジョーレにあるファクトリーブランドDe Petrillo(デ ペトリロ)の今季のコレクション、ベロアのディナージャケットを着てきました。

 

 

 

 

もちろんタキシードは何着か持っていますが、ベロア素材でショールカラー、こういう色は珍しいですが、着てみると意外と合わせやすい。インナーはカットソーにスカーフという自分のお気に入りのVゾーンで、黒のパンツとコーディネートしています。
正装より少し砕けたスタイルで、ちょっと遊びに行くパーティーとかに着ていきたいですね。

 

 

大人のタキシードスタイルは、小物でも遊ぶ

 

仙田さんは、普段のスーツの時はちょっとハズしてスポーツ系の腕時計などもするそうですが、今夜のタキシードでは黒に合わせてゴールドの腕時計で。パテック フィリップの「カラトラバ」がスタイルを引き締めます。靴はエナメルではなくジョンロブをチョイス。

 

 

 

 

鴨志田さんは、フォーマルの定石通り、エナメルのパンプスで登場。ブレイシーズは、80年代にパリのエルメスで買ったもので、スカーフ生地をサスペンダーに仕立てたという洒落モノです。

 

 

 

 

 

ポール・スチュアート青山本店「VIOLIN RECITAL」開催中

毎週日曜日にポール・スチュアート青山本店でヴァイオリン リサイタルを開催しています。プロのヴァイオリニストをお招きして、14:00~14:30と15:00~15:30の2回の演奏を行います。
12月10日(日)はヴァイオリニストの山川 絢子(やまかわ あやこ)さんで、ピアノとのDUO演奏もお楽しみいただけます。12月24日(日)はヴァイオリニストの溝邉 奈菜 (みぞべ なな)さん、12月31日(日)はヴァイオリニストの橋本 彩子(はしもと あやこ)さんが登場します。
開催中は、ドリンクの無料サービスもございますので、ぜひご来店ください。
詳細は こちら

12月17日(日)まで「Paul Stuart COAT COLLECTION FAIR」開催中

この冬のコートにフォーカスした「Paul Stuart COAT COLLECTION FAIR」では、上記期間中にコートを購入されたお客様に、ポール・スチュアートオリジナル洋服ブラシをプレゼントいたします。

ポール・スチュアート 青山本店
TEL 03-6384-5763
東京都港区北青山二丁目14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
営業時間 11:00~20:00
併設するバー「THE COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
18:00~24:00 ※同一テーブルでの会食は4人以内
※酒類の提供を再開しております
これまで同様、感染防止対策を徹底し営業いたします。
ご不明な点がございましたら、ショップまでお問合せください。