【おしえてカモシタさん】Vol.4 夏を楽しむ色使い

梅雨が開ければ、陽光輝く夏の到来。暑さは厳しいものの、開放感やポジティブなエネルギーを楽しめる季節でもあります。
メンズディレクターの鴨志田康人いわく、「涼しさを求める夏場の装いはシンプルな軽装になりがちで、
そうするといつも同じようなコーディネートばかりになってしまう……とお悩みの方は多いと思います。
しかし、複雑なレイヤードや突飛なアイテムを使わずとも、夏のマンネリを解消することは可能。
カギになるのは、色使いです」アイテム自体はベーシックでも、
色みを少し買えるだけで新鮮さを甦らせることができる。そんな夏の装いのアップデート術をご紹介します。
梅雨が開ければ、陽光輝く夏の到来。
暑さは厳しいものの、開放感やポジティブなエネルギーを楽しめる季節でもあります。
メンズディレクターの鴨志田康人いわく、「涼しさを求める夏場の装いはシンプルな軽装になりがちで、そうするといつも同じようなコーディネートばかりになってしまう……とお悩みの方は多いと思います。しかし、複雑なレイヤードや突飛なアイテムを使わずとも、夏のマンネリを解消することは可能。
カギになるのは、色使いです」
アイテム自体はベーシックでも、色みを少し買えるだけで新鮮さを甦らせることができる。
そんな夏の装いのアップデート術をご紹介します。

クラシックかつ今、新鮮な“ホワイト・オン・ホワイト”
クラシックかつ今、新鮮な
“ホワイト・オン・ホワイト”
鴨志田ディレクターがまずおすすめするのは、ホワイト〜ライトベージュのナチュラルトーン。
春夏の大定番といえる色ですが、ポイントとなるのはその合わせ方です。

「たとえば白いポロシャツにベージュのチノパン、といったスタイリングは、多くの方がすでに試したことがあるでしょう。
そこからさらに夏らしく、爽やかさを取り入れるなら、パンツのトーンをもう一段上げて、全身をホワイト系でまとめるのがおすすめです。
白のポロシャツに白のパンツ……ちょっと気恥ずかしい?と思われるかもしれません。
しかし、季節は開放感ある夏ですから、これくらい大胆に攻めるのもアリだと思います。
非常にクラシックな合わせですが、一方で今のムードにも通じる。そんな色使いだと思いますね」

「足元はベージュスエードのスリッポンを。軽やかさもさることながら、ナチュラルトーンの服と自然につながる色みもポイントです。全身をグラデーションでまとめるトーン・オン・トーンで合わせていくのがコツです」
シューズ ¥49,500(ポール・スチュアート青山本店限定)
「パンツの素材はコットンリネン。ざっくりとした涼やかな織りが特徴で、バニラホワイトの色みをいっそう涼やかに引き立てます」

トラッドなベストも、トーン・オン・トーンでモダンに
トラッドなベストも、
トーン・オン・トーンでモダンに

シャツ ¥29,700 ベスト ¥59,400 パンツ ¥198,000(スーツ組下)(ポール・スチュアート青山本店限定)
「全体的にもう少しトーンを落として、ベージュ系でまとめるのもいいですね。落ち着いた雰囲気を感じさせるコーディネートです。
ベージュのシャツはリネン100%で、パンツはドレープ感が綺麗なウール・ポリエステル・ポリウレタン三者混。
そこに、リネンのサマーベストをプラスしました。とてもポール・スチュアートらしいスタイリングだと思います」

「シャツにフェアアイル柄のベストというトラディショナルな合わせですが、トーン・オン・トーンの色合わせによってモダンさが蘇ります。ベーシックなアイテムでも色合わせ次第で新鮮に見える好例だと思います」
ネイビーポロは、デザインや素材にもひと工夫を
ネイビーポロは、
デザインや素材にもひと工夫を

スキッパーシャツ ¥19,800 デニムパンツ ¥30,800(ポール・スチュアート青山本店限定)
「ナチュラルトーン以外では、ネイビー系のトーン・オン・トーンスタイルもおすすめです。たとえば、ブルージーンズにネイビーのポロシャツ。
このコーディネートはポロシャツ自体にも新鮮に見せる秘訣があります。それは、1930年代を思わせるスキッパー型であること。
そして一般的な鹿の子ではなく、パイル素材を使っていることです。
ネイビーポロという基本中の基本的アイテムも、少し形や素材に変化をつけるだけで俄然新鮮になりますね。
これだけでは少し物足りないかなと思ったら、首元にスカーフを飾ってみましょう。カジュアルだけれど、スマートさやエレガンスも感じさせる装いに仕上がります」

「ジーンズ以外なら、ネイビーよりも明るいブルーのコットンパンツを合わせるのも夏らしくていいですね。ホワイト系の合わせ方と一緒で、少し大胆なくらい明るめのトーンを取り入れたほうが、夏を楽しんでいる感じがして素敵だと思います。このように、クラシックの守備範囲のなかで少し変化をつけるだけでマンネリを解消できますから、ぜひ色々トライしていただいて、夏を爽やかに過ごしていただきたいと思います」
ポール・スチュアート 青山本店
TEL 03-6384-5763
東京都港区北青山二丁目14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
営業時間 11:00~20:00
併設するバー「THE COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
18:00~24:00