【三陽山長 × Paul Stuart シューズ】 8月18日(水)販売スタート! 鴨志田康人の靴の美学が詰まったオリジナルシューズが誕生
ポール・スチュアートファンならご存知の紳士靴ブランド「三陽山長」と、ポール・スチュアートの日本におけるディレクター鴨志田康人が初めてコラボレーション。鴨志田康人監修のデザイン・素材選定によるポール・スチュアートオリジナルシューズが3型完成しました。「三陽山長の刻印は信頼の証しなので、私からお願いしてソールに入れてもらいました」という鴨志田康人と、「3足とも個性が出ていますね。鴨志田さんと一緒に仕事をするのが憧れだったので、完成してホッとしています」という三陽山長ブランドマネージャー猿渡(えんど)伸平氏が、“らしさ満点”の3足を語り尽くします。
Photo. Shimpei Suzuki / Text. Makoto Kajii
Edit. FUTURE INN
日本人の足型にフィットする三陽山長の木型“R2010”を採用
鴨志田康人(以下、鴨志田) ついにできあがりましたね。同じグループ内の三陽山長にラブコールをして2年越しの実現は本当にうれしいです。
猿渡伸平(以下、猿渡) ミーティングを重ねていって、本当に鴨志田さんらしい3型の靴が完成しました。
三陽山長ブランドマネージャー猿渡(えんど)伸平氏
鴨志田 ずっと「コスパの高い良い靴がない」と思っていたら、世界基準のクオリティを持つ靴ブランドが一番身近にありました。今回は、今の時代のスーツやジャケットを着るときに履ける靴を想定して、特にモンクストラップはスリッポンと同じように気軽に履けて、それでいてカジュアル過ぎない良さを持つ汎用性の広さにこだわりました。
猿渡 今回3足とも採用した木型は、三陽山長のロングセラーでベストセラーのストレートチップ「友二郎」も使用している“R2010”です。
猿渡氏が手に持っているのは、木型R2010を使用した三陽山長「友二郎」
鴨志田 R2010は、スーツを着たときに足元のバランスが一番美しくて、フィット感が抜群に良かったです。
猿渡 R2010は、ブランド10周年を迎えた2010年に登場した三陽山長を代表するマスターラストで、踵(かかと)をしっかりホールドする小振りなヒールカップと、アーチを支える絞り込んだ土踏まずが特徴です。
鴨志田 今回の靴は、自分の好みの前寄りのポジションときれいなバランス、さらにエッグトゥにこだわったので、三陽山長の木型R2010はぴったりでした。
猿渡 R2010は「前に動かないように、後ろで支える木型」になっているので、スリッポンなどにも適しています。特に今回のモンクストラップには最適なチョイスだったと思います。
見た目に華奢で美しく、履き心地が良い「モンクストラップ」は万能シューズ
鴨志田 モンクストラップは数々のメーカーを試してきましたが、それらの良いところを一つにまとめ上げました。
猿渡 モンクストラップを作るのに、こんなに細かく指示をしながら作り込んでいったのは初めてです(笑)。想像以上に難しくて3~4回作り直しましたね。
シングルモンクストラップ各88,000円(8月18日(水)販売開始)
鴨志田 大変よく出来ています。見るからに踵が小さいのにフィット感が良くて、デザインと履き心地の美しいバランスが取れています。
猿渡 ありがとうございます。鴨志田さんはスエードの素材にもこだわって、ブラック、ダークブラウンとも英国産スエード専門の「チャールズ・F・ステッド」社のものです。どちらも男っぽい、スエードらしいスエードの表情をしています。
鴨志田 こういう美しい靴は、着こなしのイメージも膨らみますよね。
猿渡 作りで一番難しかったのが“広い履き口”で、履き口の左右の高低差も三陽山長の歴史の中で一番差がついています。
鴨志田 僕はノーズが長い靴はあまり好きじゃなくて、昔ながらのオーソドックスな靴のバランスは前寄りのポジションなんです。履いたときのバランスが前にあった方が美しいと思っているので、履き口の広さには徹底的にこだわりました。
猿渡 履き口が広いと着脱は楽ですが、フィット感が緩くなるので、ベルトの角度を含めて微調整を重ねました。
いつか履きたいと思っていた「サイドゴアブーツ」が、イメージ通りに完成
猿渡 今回の3足にサイドゴアブーツがあったのが最初は意外な気がしました。
鴨志田 サイドゴアにはロンドンぽいイメージがあって、自分のスタイルにフィットしづらいだろうという思い込みからあまり履いたことがなかったのですが、実は「いつか履いてみたい」とずっと思っていたデザインです。
サイドゴアブーツ 各88,000円(8月18日(水)販売開始)
猿渡 できあがりを見て、私もこの秋冬に履いてみたくなりました。
鴨志田 いわゆるカントリー的なぼってりしたブーツとタウンで履くシュッとしたブーツの中間が欲しかったので、今回のオリジナルはとてもいい機会になりました。ゴアのゴムの色にもこだわって、内側のピンクベージュのレザーも美しく、“ちょっとずらしたところ”がすごく気に入っています。
猿渡 黒スムースの素材は「ワインハイマー」で、トープの素材はきめ細やかさが特徴の「KUDU CABIN(クーズー革)」を用い、着こなしも想像できるブーツになっています。
鴨志田 そうですね。感覚的にはモンクストラップと同じ感覚で履けるブーツを目指しました。
猿渡 トープのスエードは、モンクストラップのスエードに比べて毛足が少し長いのがエレガントで、黒スムースも磨いていくと“化ける”ブーツだと思います。
鴨志田 自分的には今一番履きたいモデルですよ。
正統的なスーツにタイドアップしてこそ靴の存在意義がでる「パンチドキャップトゥ」
猿渡 パンチドキャップトゥもきれいに仕上がりました。これも鴨志田さんのこだわりが詰まった一足ですね。
鴨志田 靴の顔となる一文字状のブローギング(穴飾り)のパーフォレーションも小ぶりで、自分好みの大きさです。さりげなく上品に見えますよね。
パンチドキャップトゥ 各88,000円(8月18日(水)販売開始)
猿渡 三陽山長では穴は手で開けているので、きれいに揃っています。
鴨志田 手開けなんですか。さすがですね。通常のキャップトゥだと、一文字のラインが5mm~1cmほど後ろになって、穴飾りも大ぶりですが、それよりもっと繊細にしたかったので、これも気に入っています。エッグトゥの良さも出ていますよね。
猿渡 飾り穴が小さい方が飽きずに長く履けますね。黒スムースの素材は「ワインハイマー」、こげ茶の素材は「フレンチキップ」で、とてもエレガントにできあがっていると思います。三陽山長の靴は名前が付いていますが、この3足も鴨志田さんが命名しませんか。
鴨志田 それはいいですね。名前があると愛着も湧きますね。では、パンチドキャップトゥはアップタウンで履くイメージなので「Grand Central」*、シングルモンクストラップはミッドタウン風に「Bryant Park」**、サイドゴアブーツはローワーイーストがぴったりなので「Bowery」***というのはいかがでしょうか?
猿渡 すごくイメージが湧くネーミングです。ぜひ、ポール・スチュアートの新定番にしてください。
*Grand Central(グランド・セントラル)=マンハッタンのビジネスマンを象徴する駅
**Bryant Park(ブライアント・パーク)=ミッドタウンの憩いの場所
***Bowery(バワリー)=マンハッタンの南部にある通り・地域
ポール・スチュアート 青山本店
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併設するバー「The COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
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※詳しくは店頭スタッフまでお問い合わせください
三陽山長 公式WEBサイト
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