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- 申 真衣・白澤 貴子の春コーデ&対談 表の顔、裏の顔 ── 表の顔編
EPOCAは今年で30周年。記念企画として、ブランドが掲げる「世界を舞台に活躍する働く女性」という女性像を、
それぞれの視点で体現する申 真衣さんと白澤 貴子さんの対談が実現しました。
仕事で見せる“表”と、プライベートに宿る“裏”。
お二人がそれぞれコーディネートしたEPOCAの春スタイルとともにお届けします。
前編は「表の顔」。4月らしいワークスタイルで、服のこと、仕事や人間関係のコツについて語っていただきました。
“フォーマルシーン以外は仕事場でもそこまできちんとする必要のない風潮が今は強いけれど、気持ちが引き締まり、カーディガン代わりになるのでジャケットはよく羽織ります。このジャケットはソフトな作りで私の気分にぴったり”
今回の企画では前編後編通して、申さんはモノトーン、白澤さんはカラーの服を選んでいただいたのですが、服の色選びはどのようにされていますか?
若い頃は普通に流行りの色を着ていました。でも服を買い続けているうちに、色よりもシルエットや質感で更新する方が好きだということが分かってきたんです。30歳ぐらいからどんどん主張のない色が心地良くなってきて、気づけばモノトーンの服ばかりですね。
素敵な黒の服ってやっぱり最強ですよね。ただ、私の場合は強い顔が強調されすぎる時があるので日常はなるべく避ける。選ぶ理由があるときだけ、仕立てのいい黒の服を纏うようにしています。逆に白は工夫なくとも優雅に優しく見せる気軽な色。日常から登場率は高いですね。
“意外に思われることも多いのですが、実はハンサムなスタイルも大好物。タイのついたオーバーシャツは、きちんとしたいけれど気分転換もしたいワーキングデーに選びたい一枚。爽やかな色味だから柔らかい表情にまとまりますね”
私も最近、印象を明るく演出できる白を味方にすることが増えました。特に、きちんと感があって柔らかく見える白のトップスはいつも探していて、すぐ着る予定がなくても良いと思うものが見つかったら必ず連れて帰ることにしています。服は大好きでいっぱい買うのですが、決してアーカイブコレクターではなく、旬重視派だということが分かってからは多くを持ちすぎず、入れ替えも定期的にしています。
それは羨ましい限り!私はヴィンテージが好きなこともあり、断捨離したいけれどなかなか手放せないんです。小さい頃からコスプレ感覚で極端に色々なものを着ているうちに、服のテイストが違うだけでこんなにも周りの大人の態度や接し方が変わるんだということに気づいて…。真の心の軸や見えたい自分がわかると好みの服が定まってくる。食指が動いて手に入れたものは10年以上経っても飽きず、どんどん服の量が嵩んでいってしまっています(笑)。
“レフ板代わりになって顔が明るく見える白のトップスは人前に出るときの必須アイテム。このジレのように、日常にも単品で使えて、ちょっと重ねればきちんと見える、でも印象は決して強すぎず柔らかい雰囲気を醸し出してくれるのが理想です”
お二人とも、服を通して“距離感”まで設計されているのが伝わってきます。仕事の場で、人との関わり方を整えるために意識していることはありますか?
無理に好かれようとしないこと。元々クールに見えるようなのですが、期待値が低い分、実際会ったときの温度差で好印象に転がるというメリットがあります(笑) まあそんな冗談は置いておいたとしても、みんなに好かれるなんていう不可能を目指すほど無駄なことはない。見せたい外の顔はありたい自分の姿であって「どう思われるか」を主軸にした演出はしません。そうすると魅力的だと感じる方ばかりが自然と周りに増えるんです。実は申さんもクール顔ですよね?
そうですね、実際に会うと意外といい人だね、って言われることは結構あるんですよ。特別いい人な振る舞いをしているわけではないので、逆に元々はどんなイメージだったんだろうとは思いますが(笑)。 ただ、なんでもストレートに言うっていうセルフブランディングはいつもしています。「え?そんなことまで言っちゃう?」っていうことを口にするというイメージが定着しているので、多少の発言では許されてしまう部分があり、場が固まらない。言いにくいことを臆せず言えるのは、ある意味得する場面もありますね。
“得意のプリントワンピースを仕事の日に纏うなら、ネイビーカラー。ブラックほど強く見えずに顔が明るく見える上、知的さも加わるのが魅力。こうしてカーディガンやライトなジャケットなどの羽織りを重ねるときちんと感が増して見えます”
仕事の対人関係の悩みはつきものだと思いますが、嫌だな、と思う人にはどう接していますか?
ネガティブなことを言ってくる人って、怒り返して欲しいとか傷ついてほしいとか、何かしらの反応を求めているんだと思うんですよね。こちらが期待通りに反応すると、そのサイクルが始まってしまう。聞こえていないふりをしたり、その意地悪の意味に気づいていない体でいると、「この人に言っても響かない」と諦める。キャリアを重ねて改めて振り返ってみると、同じ状態で同じ人とずっと仕事をするといった期間って意外と長くないので、すっとクールに振る舞うのが最善だと感じます。
私はそもそも苦手な人を寄せ付けないのが大前提。その上で、どうしても仕事で接しなければいけないとき、苦言が必要だと思えば敢えて上品な言い回しで伝える。そうでなければ、余裕がなく心満たされていない故の発言と捉え方を切り替えて「試練に負けずに成果を出して成長する自分」を想像することに集中しながら黙々と仕事をしちゃう。その方がハッピーに乗り切れる気がしています。