【Paul Stuart 2025 SPRING&SUMMER COLLECTION】 ─ウィメンズディレクター宮下厚子が語る春夏シーズンカタログ─
お手元に届いたポール・スチュアート ウィメンズ2025年春夏コレクションカタログのページをめくって感じたものはなんでしょう?――表紙をめくると、シーズンテーマ「BLOOM&LUSTER」の文字があり、新しい季節の服を着たモデルは、降り注ぐ光ときらめきの中で、花開いたように咲き誇ります。
ウィメンズディレクターの宮下厚子は、「ファッションは人を輝かせる力があります」と話します。「出かけるとき、お気に入りの服に袖を通して豊かな気持ちになって、この服買っておいてよかったな、これを着て今日はここに行こうとか、悩みがあって、ちょっと素敵な気分になりたいときに、好きな色で、気持ちいい素材で、とても着やすい服が救ってくれたり、そういうことも考えて服を作っているので、新しい服との出合いは、私たちの力になります」と語ります。
Photo. Shingo Goya / Text. Makoto Kajii
Edit. FUTURE INN
【Paul Stuart women】2025年春夏シーズンのテーマは「BLOOM&LUSTER」
「ディレクターに着任して2シーズン目、春夏コレクションは初めて手がけましたが、シーズンテーマの『BLOOM&LUSTER』は、春の風を感じたら気分をスイッチしてほしいという思いを込めてつけました。
凜としていて、ウィットに富んでいて、好奇心旺盛で、所作がちゃんとしていて、新しいものにはチャレンジしたいという、私の中にあるポール・スチュアートを着る女性像をふくらませて、そういう大人の女性に、ぜひ淡いピンクのスーツなどを着てほしい。アイテム1点1点にこだわりの仕様が満載です」。

ポール・スチュアート ウィメンズ2025年春夏コレクションカタログより
「皆さんも毎日忙しい生活をしていても、四季の移り変わりは大事にされていると思いますが、私も春は大好きな季節で、自分の中にある春のイメージ、窓からカーテン越しに差し込む優しい光や、淡くきれいな色をつけて咲く花など、そういうシーンを想うだけで、楽しい気持ち、幸せな気持ち、何かが芽吹く気持ちになれます。そういう春ならではムードを、プリントや色の合わせ方、透け感などで表現しました」。

【Paul Stuart women】シーズンが進むごとに、サブテーマが変わっていきます
「大きなシーズンテーマ『BLOOM&LUSTER』のもと、春から盛夏に向けて“flower(花)” “sea(海)” “sand(砂)” “sun(太陽)”の4つのサブテーマを設定しています。
ポール・スチュアートはプリントを大切にしているブランドですが、たとえば“flower”ではオリジナルプリントの花柄が登場。以降も、サブテーマにマッチしたオリジナルプリントのアイテムがラインナップします。
さらに、“flower”ではジャケットがキーアイテムで、これまでなかった軽い仕上げで、揺れるような感じのジャケットはとても新鮮。柔らかいブラウスを合わせたり、パンツでセットアップにしたり、春らしい、女性らしい、明るい色での着こなしや、ピンクと黒を合わせて大人のイメージに仕上げるなど、バリエーションも楽しんでほしいと思います。
また、3月展開のサブテーマ“sea”では、ロープ柄をアレンジしたオリジナルプリントや、ネイビーブレザーに替わるキャメルブレザー、マリンパンツ、シャリ感のある柔らかいブラウスなどが登場しますので、ご注目ください」。

【Paul Stuart women】私は、ファッションというよりスタイルを打ち出したい
「お客様のお手元にあるカタログは、春らしい光や揺らぎを表現するためにスタジオ撮影にして、控えめだけど主張のあるクリーンなスタイルを表現しました。
スタイリングで特に意識したのは、着る人らしい“こなれ感=味の出し方”です。これまではオーソドックスな着こなしを楽しんでいた人が、ちょっと袖をまくってみたり、パンツの丈を少し変えてみたり、フラットで控えめな感じのレディーライクな靴を選んだり、自分なりのスタイルを楽しみつつ、甘くなりすぎずに柔らかい感じを出してほしいと思います。
もちろん、シャツのカフスをきちんと止めるなど、オーソドックスな着こなし方は大事ですが、今シーズンは少しラフな気分での大人のエレガンスなスタイリングも狙っています」。

「オーソドックスってすごく素敵な言葉だと思いますが、ポール・スチュアート ウィメンズでは、時代にフィットした“オーソドックスモダン”な服を作りたいと思っているので、単純なオーソドックスではありません。
ニットにラメを上品に施すなど、アイテム1点1点に、計算された良い意味で主張を盛り込んで作ってるので、着こなし方で“自分の味”を出せるし、それがおしゃれの楽しみになるはずです」。

ポール・スチュアート ウィメンズ2025年春夏コレクションカタログより
【Paul Stuart women】ひと目見て「ポール・スチュアート」とわかる服がショップに並びます
「ウィメンズのディレクターとしては、春夏シーズンらしいプリントやディテール、色使いなどで、ポール・スチュアートのスタイルを提案できるコレクションになったと思います。4つのサブテーマにより、色合いや着こなし方が変わってゆきますので、ぜひショップを訪ねてください。そして、ご試着されて、新しい自分を見つけていただけたらと思います」。
ポール・スチュアート 青山本店
TEL 03-6384-5763
東京都港区北青山二丁目14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
営業時間 11:00~20:00
併設するバー「THE COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
18:00~24:00