【Paul Stuart Womens 2022 Fall & Winter COLLECTION】 ディレクター見上きよみが語る、映画体験とインスピレーション この秋、目指すのは、“Tricolore=3色使い”の達人


 

「トリコロール」というと、フランス革命のときに革命軍が付けていた帽章の“青・白・赤”の三色旗を連想しますが、ポール・スチュアート ウィメンズディレクター見上きよみのトリコロールは、1993年製作の映画、クシシュトフ・キェシロフスキ監督作品の『トリコロール/青の愛(Trois Couleurs:Bleu)』だそうです。今シーズンのテーマにもなっている「トリコロール」の新しい魅力を見上がナビゲートします。

 

Photo. Tatsuya Ozawa / Text. Makoto Kajii
Edit. FUTURE INN

 

私がフレンチムービーに惹かれる理由

クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール』は、フランス国旗の青・白・赤をテーマに、まさにトリコロールの持つ自由・平等・博愛をテーマにした三部作映画です。中でも私のお気に入りはジュリエット・ビノシュが主演する『青の愛』です。

 

『青の愛』は、突然、家族を失った女性の心の葛藤が描かれた作品です。特に印象に残っているのは、たくさんの青いラインストーンで作られたオブジェが風に揺れるシーン。なんとも美しい場面と主人公の気持ち、当時20代の私にとっては大人の映画に感じられたのを覚えています。

 

 

フランス映画には独特のいわゆるアンニュイな空気感があります。今も「おしゃれしたい気分」のときはフランス映画を観ます。女優も男優もアメリカのドラマにありがちなこれ見よがしのブランドを着ているわけでもなく、何気ない普段着の着こなしが本当に素敵です。

 

たとえばスカーフの使い方だったり、Vネックのニットやネイビーブレザーの着こなしなど、明日にでもすぐに真似できそうなヒントがたくさん見つかります。

 

スーツ見えでも着こなせる、紺のブラウス&スカート

 

ウールとレーヨンをブレンドした混紡糸を使用したブラウス。バンドカラーの襟元に一枚仕立てのボウタイをつけると2ウェイの着こなしもOK。袖口にボリューム感があり、一枚でも上品に着こなせます。

 

 

ブラウスと同じ素材を使ったプリーツスカート。ソフトな素材で軽く、分量感がありながら、コンフォートな着心地が魅力です。

 

 

柔らかなAラインで、コンパクトなシルエットが特徴のノーカラーツイード風ジャケット。メンズと共通のポール・スチュアートオリジナル金ボタンを使用し、カーディガンのように普段着としても取り入れやすい厚みに仕上げています。

 

 

好みの生地と出合ったとき、まずスタイリングが思い浮かびます

今季のシーズンテーマで「トリコロール」を打ち出していますが、トリコロールは言葉が可愛いですよね。秋冬カタログの表紙に使ったトリコロールの生地と出合ったとき、“この生地を使ってジャケットを作って、デニムと合わせると素敵”だなと思いました。

 

ポール・スチュアート 2022年秋冬ウィメンズコレクションカタログより

 

紺は定番色。フラノ素材やニットなど、紺はいくつになっても着られる大人の色で、たとえば白と紺は最高の組み合わせです。

 

トリコロールコーディネートで、大人のカラフルを楽しもう!

季節が深まってくると、無難にワントーンでまとめがちですが、たとえば、ブラウンがベースで黄色とグリーンのペーンが入った生地のジャケットに、黄色のトップス、グリーンのボトムスを合わせると、3色が調和してカラフルに着こなせます。生地の3色から2色を取り出してトップス+ボトムスにするのは応用しやすいので、ぜひ覚えてください。

 

カーディガンのラインに赤を効かせると締まりが出て、アクセなしでも着こなせます

 

スカートと共に、バイアスに大胆なチェック柄を配した特徴的なプリント柄のイタリアメイドの素材を使用。ブラウスのシルエットはゆとりのあるボクシーなストレートラインで、ネック部分にタックを寄せて女性らしい雰囲気をアップしています。

 

 

ほどよいボリューム感で、美しいラインに仕上げたフレアースカート。ミドルヒップからフレアーしているので、ウエスト周りがもたつかずにすっきり。ブラウスとセットでどうぞ。

 

 

ほどよいコンパクト感のあるクルーネックカーディガン。肌触りが良く、膨らみ感のある素材で、吸放湿に優れた弱ストレッチなので、気持ちよく着こなせます。※ブローチは見上さんの私物、ブーツ参考商品

 

 

トリコロールで注目色は“赤”。これから主役になれる色です

今シーズンから来年の秋冬まで、ポイント色で着こなしてほしいのが、ベリー系も含めた赤。「普段、着慣れないから……」という人は、口紅やマニキュアから取り入れてみてください。

 

特に、厚手の素材が活躍する秋冬は、赤のチェックやボルドーのペーン、ベリー系のネップが入った素材はとてもリッチな印象になります。また、下のコーディネートのように、スカーフなどできれいな赤を上手に差すと、無地と柄の合わせがとても映えます。赤をトリコロールの主役の色に据えて、色を楽しむ季節をお過ごしください。

 

共布ベルトでウエストマークして、スタイルにバリエーションをプラス

 

ウールならではの上質な光沢感があるピュアウールデニム。シルエットはシャツカラーのストレートで、ミニマルなラインがデニムの上質感を引き立てます。前開きタイプのドレスなので、パンツスタイルに羽織ったり、レイヤードして着られるのも魅力です。※スカーフは見上さんの私物

 

 

青山本店で「ビー・エム・ダブリュー東京」とコラボレーションキャンペーンを開催中

「Paul Stuart GOLF」の本格デビューを記念して、ポール・スチュアート青山本店内の中央コリドー(回廊)に、10月31日(月)までBMWの4シリーズクーペ「M440i」を展示中。さらに、ビー・エム・ダブリュー東京が運営する「BMW青山スクエア」で「Paul Stuart GOLF」を展示し、ポール・スチュアート 2022年秋冬 COLLECTION カタログや、Bar「The COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」で使用できるドリンクチケットなどを配布しています。ぜひご来店ください。

 

BMW青山スクエア
東京都港区北青山2-12-16 吉川ビル1・2F
営業時間 平日11:00~19:00、土日祝日 10:00~19:00
定休:火曜日
https://bmw-tokyo.bmw.jp/ja/aoyama

ポール・スチュアート 青山本店
TEL 03-6384-5763
東京都港区北青山二丁目14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
営業時間 11:00~20:00
併設するバー「THE COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
18:00~24:00 ※同一テーブルでの会食は4人以内
※酒類の提供を再開しております
これまで同様、感染防止対策を徹底し営業いたします。
ご不明な点がございましたら、ショップまでお問合せください。