【SARTO × Arteferro × Paul Stuart AOYAMA 2024 AUTUMN】 「愛をもって着る。愛をもって直す」ポール・スチュアート青山本店で開催!~リフォーム・リメイクイベント・クリーニングイベント~
三陽商会では「サーキュラーエコノミーへの取り組み」として、長く愛用していただける良質な製品作りを基盤に循環型社会の実現に貢献することに全社を挙げて取り組んでいます。
テーブルの上の一着のブルゾンを囲んでいるのは、洋服お直しサロン「SARTO(サルト)」を運営する檀正也氏(中央)と、高級クリーニング専門店「Arteferro(アルテフェロ)」代表の田中均氏(左)、そして、ポール・スチュアート青山本店 加賀谷新吾店長。
ポール・スチュアート青山本店では、9月28日(土)・29日(日)11:00~17:00の日程で、高い技術を持つリメイクのプロフェッショナルSARTO、こだわりの高級衣類クリーニング店のArteferro(アルテフェロ)とコラボレーションし、リメイク・リフォーム・クリーニングイベントを開催いたします。
「自分にとって大切な一着を直して着続けたい」「大事に着ていた服を、サイズを直して子供や部下に継承したい」「デリケートな素材をクリーニングしてもう一度着たい」など、さまざまな“洋服のお悩み”を解消します。
Photo. Shimpei Suzuki / Text. Makoto Kajii
Edit. FUTURE INN
一着の洋服を、“もうこれは着られない”と思うところまで着た経験はありますか?
加賀谷新吾(以下、加賀谷) 洋服の仕事をしていて、お客様と服の話をしていると、よく“愛着(あいちゃく)”という言葉を思い浮かべますが、「このブルゾンをもう一度着たいから何とかしたい」とお持ちになったお客様からは、愛着の意味である、“慣れ親しんだものに深く心を引かれ、大切にしたい、手放したくない”という思いがひしひしと伝わってきました。
檀正也(以下、檀) 店長からお話を聞いて驚いたのは、「長く仕舞っておいて着ていなかった」ではなくて、「大好きで、愛着があって、着すぎて汚れた」ブルゾンだったことです。
田中均(以下、田中) 長年にわたって着倒して汚れたから、最初は「クリーニングで落ちますか」というご相談でしたね。ブルゾン全体に赤茶の汚れがこびりついていて、襟も変色して赤くボロボロで、ポケット口はテカテカでした。
加賀谷 お客様も、「街のクリーニング屋に頼んでも落ちない」と半ばあきらめていらっしゃいましたが、壇さんと田中さんにブルゾンを見ていただいて、“リメイクとクリーニング”で、お客様のリクエストにしっかり応えていただきました。
田中 このブルゾンはナイロン製で、通常なら赤茶の汚れを落とすには水洗いをしますが、水で洗うと全体的に白くなってしまうので、ドライクリーニングを選択。脂分が抜けて、赤みが落ち、経年変化したような味が出ました。
ただ、劣化している襟だけはクリーニングではどうしようもなく、壇さんに見ていただいて、“襟の付け替え”という判断になりました。
加賀谷 襟のコーデュロイの生地は、このイベント協業にあたり特別にポール・スチュアートのアーカイブの生地をこちらで選んで、お客様に見ていただき、ブルゾンと生地をサルトさんにお渡ししました。
檀 店長から商品をお預かりして、もともと付いていた襟のパターンを起こして、オリジナルのコーデュロイの襟を作り替えて付けました。選ばれた生地は、色合いもコーデュロイの畝の太さもばっちりでした。
加賀谷 出来上がりをお客様にお渡ししたとき、一緒に来店された奥様の方が喜ばれていたのが印象的でした。ご主人は、「コーデュロイの襟が付いたことで今っぽくなって、これから10年、20年着られる」と満面の笑みで、「袖口がすり切れたら、同じコーデュロイで直してもらう」ともおっしゃっていました。
自分に、身内に、大切な人に「継承」することを、選択肢の一つに加えてほしい
檀 長かったコロナ禍の中では、体型が変化したというお直しは増えましたが、サルトでは、それ以上に、「破れやほつれを直して長く着よう」というお客様が増えています。また、家の中で断捨離をして、昔の服をもう一度着たいという方や、若い世代では、実家で父親や祖父が着用していたジャケットやコートを見つけてきて、「これ、着られるように直せますか?」という相談も多く、いわゆるZ世代は洋服にまつわる環境問題などに高い関心を持っていますが、それを超えて、“家族みんなが喜んでくれる”というのが、若者にはとてもうれしいようです。
田中 ポール・スチュアートのリメイク・リフォーム・クリーニングイベントには3回目の参加になりますが、クリーニングというと“シミ抜き・汚れ落とし”という範疇から、サルトさんのアイデア豊富なリメイクと連携することによって、できることがグンと広がって、ご依頼をほとんど断らなくなりました。
加賀谷 イベントは春と秋の2回行って、今度が5回目の開催になりますが、お客様の関心度も高まってきています。お直し品をお渡しすると、まず驚かれて、喜ばれますね。ポール・スチュアートは、通常でもお直しの関心が高いブランドですが、お客様は、「長く着たいけど、どうしていいかわからない」という方が多く、そういう方に寄り添っていけるブランドでありたいと思っています。
田中 いわゆる“かかりつけ医”のような存在に……ということですね。そういう信頼関係が生まれることは、洋服にとっても本望でしょう。
加賀谷 自分もそうですが、服に限らず、自分が大事にしていたモノが汚れたり、破れたり、壊れたりするのは本当にショックなことです。でも、リメイクやクリーニングで長く着られることがわかれば、洋服の着方も変わってくるし、一着の価値も変わってきます。
檀 そういう意味で、このブルゾンは、上手く仕上げることができた“合作”ですね。服を購入したところからブランドや店とのお付き合いが始まって、「困ったらご相談ください」というのは安心感に繋がります。
加賀谷 このリフォーム・リメイク・クリーニングのイベントを重ねていって、ポール・スチュアートと店が相談しやすい雰囲気と環境になることを、これからの大きな武器にしていたいと思っているので、変わらずご協力をお願いします。
Paul Stuart 青山本店 |SARTO × Arteferro × Paul Stuart AOYAMA イベント開催
古き良きものを現代風にリファインし、良いものをより長く愛し、代々引き継いでいくことを目的に、サルトの熟練されたフィッターの技術とアルテフェロ職人の特別な専門技術を体験していただけます。
思い入れのあるお洋服はまさにその方の人生そのもの。
「受け継ぐお直しをして愛着のあるモノを長く着る事」を目的に、お客様の大切な思い出を蘇らせ、 大切な人に物語のバトンを渡すお手伝いをいたします。
※リメイク・リフォーム・クリーニング対象商品は過去にポール・スチュアートで購入された商品(メンズ・ウィメンズ)になります。
ポール・スチュアート青山本店「VIOLIN RECITAL」開催中
毎週日曜日にポール・スチュアート青山本店でヴァイオリン リサイタルを開催しています。プロのヴァイオリニストをお招きして、14:00~14:30と15:00~15:30の2回の演奏を行います。
9月29日(日)はヴァイオリニストの溝邉 奈菜さん(みぞべ なな)さんが登場します。
開催中は、ドリンクの無料サービスもございますので、ぜひご来店ください。
詳細はこちら
ポール・スチュアート 青山本店
TEL 03-6384-5763
東京都港区北青山二丁目14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
営業時間 11:00~20:00
併設するバー「THE COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
18:00~24:00 ※同一テーブルでの会食は4人以内