どれほど長く人に
寄り添えるかが
ニューラグジュアリーの条件
建築家
黒崎敏
SATOSHI KUROSAKI
建築という分野から、新時代のラグジュアリーを国内外に提案する「APOLLO」代表の黒崎 敏さん。その研ぎ澄まされた美意識は、『100年コート』の価値をいかに定義するのか?
- 建築家である黒崎さんにとって、コートとはどんな洋服なんでしょうか?
- ジャケットをあまり着用しない私にとってのコートとは、建築に例えるならメインの外装のような存在です。肩パッドがなくシンプルなデザインながらも、フォルムやディテール、縫製、ステッチなどにオリジナリティがあり、自分の個性と一体化するようなコートに惹かれますね。
- 建築における外装・・・!すごく興味深い視点です。
- とりわけトレンチコートはフォーマルに着るだけでなく、カジュアルにさらりと羽織ったり、時にはラフに襟を立てたり、後ろでベルトを絞ったりとその人らしい個性的なセンスや微妙なニュアンスが出せるので、楽しいアイテムです。着こなしのセンスにその人の人格や哲学がダイレクトに現れるので、人々の着こなしを観察するのも楽しいですね。
- ご自身が着る上でのこだわりはありますか?
- 普段はジャケットを着用せずにコートを羽織ることが多いため、ジャストサイズか少しだけ小さめを選び、身体にフィットさせながら着ることが多いです。 また、ベルトを背中で絞り、あえてボタンを留めずにシルエットを生かしながら羽織ることで生まれる、コート特有の動きが好きです。ですから私は身体のシルエットを出すために、薄い生地でも機能性があり、上質な素材感のコートを選ぶようにしています。襟元にボリュームを持っていきたいので、襟の自然な立ち上がりや動きなどのデザインにも目がいきますね。
- ものすごく細かなところまで気を配られるんですね。
- 例えばレストランなどでコートを脱いだり着たりすることがありますが、このアクションでいつも気になるのは、ボタンの留めやすさや外しやすさに加え、さりげなくセンスがよい上質な裏地のデザインです。また背中のヨークや袖口のストラップ、首元を覆うストームフラップなどは、着たときに初めて現れるディテールとしての美です。自分にとってよいコートとは、必ずこれらのユーザーエクスペリエンスがしっかりしています。結果自然と愛着が生まれ、ヘビーローテーションすることになるので、よいヴィンテージへと昇華するのです。
- 卓越した審美眼をもつ黒崎さんにお召しいただくのは緊張しますが(笑)、今回ご着用いただいたコートはいかがでしたか?
- しっかりとした質感や艶感がありつつも、ディテールや軽量感を併せ持つ印象です。黒の延長としても着られるダークネイビーには大人の清潔感、ジェントルマンシップを感じました。着続けるほどに身体になじみ、自分だけのヴィンテージになる。そんなエイジングを楽しめる予感がします。上質なコートを着こなすには人間の深みが必要だと思いますから、私も好きなコートとともに、自分自身を磨き続けていきたいですね。
- 黒崎様のコートがよりよい風合いに育つように、私たちも長年のご着用をサポートいたします! 「TIMELESS WORK.ほんとうにいいものをつくろう」という私たちの理念を具現化したのが『100年コート』ですから、アフターケアはお任せください。
- 『100年コート』とは、人生100年の時代に、最も心に響くコンセプトだと思います。私も建築家として、100年という時間軸を超えるタイムレスな作品づくりを意識しています。人に寄り添い、人生という舞台に責任を持つSANYOCOATのコンセプトは信用そのものです。長く人に寄り添うことができる、それが真のニューラグジュアリーであると感じます。
スタンダードモデル
ダブルトレンチコート
10月中旬発売予定
黒崎 敏/建築家
1970年石川県生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業後、2000年に「APOLLO」を設立。国内外において邸宅、ヴィラ、集合住宅、リゾートホテル、ペントハウスの設計のほか、企業の商品開発やブランドデザインにかかわる。世界的デザイン賞である「Wallpaper Design Award」「iF Design Award」などの受賞のほか、イタリアの「Archiproducts Design Awards」では9年連続日本人審査員を務めるなど、海外でも高い評価を得ている。主な著書に『APOLLO Architects & Associates Satoshi KUROSAKI Vol.01、02』(NemoFactory)、『TIMELESS』(FRAME)などがある。