【NEW ARRIVALS】
FASHION & SPORTS WEAR
“britec”SERIES
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MACKINTOSH PHILOSOPHY
- 2025.09.08


頂上シリーズ「零」を“手染めでオーダー”する特別
頂上シリーズ「零」を
“手染めでオーダー”する特別
多彩な素材バリエーションや幅広いデザインアレンジが可能な
三陽山長のパターンメイドが、2026年秋冬シーズンよりさらにパワーアップ。
日本を代表するレザーカラリストが手がけた10種の“手染め革”で
色彩美際立つ一足をオーダーいただけるようになりました。
三陽山長の頂上に位置する「零」シリーズのクラフツマンシップと組み合わせれば、
かつてないほど特別な一足が完成。その全容をここにご紹介します。
多彩な素材バリエーションや幅広いデザインアレンジが可能な三陽山長のパターンメイドが、2026年秋冬シーズンよりさらにパワーアップ。日本を代表するレザーカラリストが手がけた10種の“手染め革”で色彩美際立つ一足をオーダーいただけるようになりました。
三陽山長の頂上に位置する「零」シリーズのクラフツマンシップと組み合わせれば、かつてないほど特別な一足が完成。その全容をここにご紹介します。

【取材する人】編集者 / 小曽根 広光
365日革靴を愛用! と自称していたのですが、先日ジム通い用のスニーカーをついに購入。せっかくならイケてるやつを……とショップの門をくぐったのですが、同じような見た目なのにラン用、トレーニング用、シティ用など多数のバリエーションがあり茫然自失。きっと革靴も同様、いやそれ以上にわかりにくいものなんだろうなと初心に立ち返りました。わかりやすい紹介を改めて心がけます!

【取材する人】編集者 / 小曽根 広光
365日革靴を愛用! と自称していたのですが、先日ジム通い用のスニーカーをついに購入。せっかくならイケてるやつを……とショップの門をくぐったのですが、同じような見た目なのにラン用、トレーニング用、シティ用など多数のバリエーションがあり茫然自失。きっと革靴も同様、いやそれ以上にわかりにくいものなんだろうなと初心に立ち返りました。わかりやすい紹介を改めて心がけます!
計10色の手染めレザーで、自分だけの誂え靴を
計10色の手染めレザーで
自分だけの誂え靴を

先日ご紹介した三陽山長の新機軸「榛摺(はりずり)」。レザーカラリストの第一人者・藤澤宣彰さんと協業し、一足ずつハンドペイントで色付けを施しているのが特徴ですが、その手染め靴がパターンメイドでもオーダー可能に! 「このために藤澤さんが独自に染料を調合し、計10色の“山長カラー”を考案いただきました」と三陽山長・企画の上村さんは胸を張ります。上の写真がそのサンプル。色とりどりでありながら、あくまでシックな発色になっているのがいいですね。

ちなみにこちらが藤澤さんのご近影。日本では数少ない独立系レザーカラリストとして活躍し、自身でもオーダーメイドのシューズブランドを展開しています。“革に色を塗る”というより、 “陰影を際立たせる”という意識で手染めを施しているのだそうで、ゆえに藤澤さんが色付けを施した靴は造形美までグッと引き立ちます。さながら靴のメイクアップ・アーティストといったところですね。


そして三陽山長のパターンメイドには、2026年秋冬シーズンにもうひとつトピックが。9月に迎えるブランド設立25周年を記念して、頂上シリーズ「零」のハンドペイントがオーダー可能になったのです。アッパーを完全な一枚革で作る「ゼロシーム」仕立てが同シリーズ最大の特徴。継ぎ目がないということはすなわち、藤澤さんの芸術的な手染めが抜群に引き立つというわけです。その出来栄えは、上の写真を見ていただければ語らずしてお分かりいただけることでしょう。でも、実物のオーラはもっとすごいですよ〜。
藤澤さんの手染め技をフルバージョンで公開!
藤澤さんの手染め技を
フルバージョンで公開!

以前「榛摺」をご紹介したときには、尺の都合でハイライトのみご紹介した藤澤さんの手染め技。今回はそのすべてをご紹介しましょう。ベースとなるのはこんな状態の靴。タンナーでは染色を行わず、“すっぴん”のままの革を使って仕立てています。ちなみにこちらのレザーはフランス・アノネイ社の「ヴェガノ」。

下準備として、ソール部分に染料が付着しないようマスキングを行なっていきます。藤澤さんいわく、「海外のカラリストはマスキングをしないことも多いですね。“ソールが汚れたらどうするの?”と訊ねたら、“手染めの証ですって説明すればいいじゃないか”、と(笑)。でも私はどうしても気になってしまうので、しっかりマスキングするようにしています」。


染料を入れる前に、アッパー全体をアルコールで拭いていきます。吊り込みの際に付いた接着剤や汚れが少しでも残っていると、仕上がりに影響が出てしまうそう。それを丹念に落とすことに加えて、革の毛穴を開くことで染料を入りやすくする目的もあるんだとか。


さて、ここからが本番。三陽山長のために調合した染料を取り出し、アルコールで希釈していきます。専用に作った染料なのに、わざわざ薄めて使うのはなぜ? と訊いたところ、「直前にアルコールを含ませたほうが、革に色がきれいに入っていくからです。それから、あえて薄めの色になるよう希釈したうえで、それをたっぷりと革へ塗っていくと、時間が経っても色が抜けにくいという理由もありますね」と藤澤さん。

下地の色入れはヒール部分から行っていきます。藤澤さんいわく、「ムラがなくなるまで、しっかりと塗っていくことが肝心です。効率を重視するため、何回塗ったら終わりとシステマチックにやっているところもあるようですが、ここで妥協すると地色が甘くぼやけた印象になってしまうんです」とのこと。

下地塗りが終わった状態がこちら。この時点でかなり綺麗に仕上がっているように見えますが、「まだまだこれからです」と藤澤さん。さて、このあとどんな工程があるのでしょうか?

次に取り出したのは、意外なことに無色のクリーム。左は油分の多いグリース、右は乳化性のクリームです。「アルコールを含んだ革は乾燥しやすいので、再び保革を行うという目的がひとつ。加えて、発色をコントールするうえでもクリームの使い方が重要になってきます。染料に含ませたアルコールが蒸発すると色も薄くなっていくのですが、そこにクリームの油分を入れることで発色が戻るんです。グリースを使うと油絵のような重厚感を引き出すことができ、乳化性クリームを塗ると透明感のある色合いに仕上がります。なので、仕上げたい色のイメージによってふたつのクリームを使い分けていく形ですね」

「さらにここでクリームを塗ることで、このあと筆を使って塗る部分の仕上がりも変わってきます。油分が少ない状態で染料を塗ると、筆の跡がくっきりと残ってしまうのですが、クリームを入れた上で筆を使うとぼんやり滲んだようになります。そのほうが自然なグラデーションを描けるというわけですね」。うーん、奥が深い!

クリームを塗り終わったところがこちら。全体にツヤが出て美しさが増したのと同時に、発色にもグッと深みが生まれています。が、まだまだ完成は先。メイクにたとえるなら、シャドーやチークを施すプロセスがこのあと控えています。

「ここからは、靴の造形における“陰”を描いていくようなイメージで各所を仕上げていきます」と解説する藤澤さん。最初はウェルトに近い底周りから着手していきます。ちなみにここでは、下地よりも濃い黒の染料を使用。

底周りが終わったら、ここからは筆を使って陰影をつけていきます。染料をつけて、いざ色入れ……かと思いきや、やにわに布で筆についた染料を拭っていく藤澤さん。なにかトラブルでも? 「いえ、これがいつものステップなんです。ここではアイシャドーを塗るようなイメージで、つま先や履き口周りに濃淡を描いていくのですが、できるだけ自然なグラデーションをつけていかないと不自然な仕上がりになってしまいます。そこで一度筆に染料をつけてから、そのほとんどを布で拭い取ります。筆を当てたとき、ほんのわずかに色がつくくらいがちょうどいい塩梅ですね」。なるほど、芸が細かい!


トウやタンの部分に陰影を描いているところ。藤澤さんが筆を走らせるにつれ、靴の陰影がどんどん深まっていきます。時には手袋を外し、指先や指の腹を巧みに使いながらグラデーションを表現。レオナルド・ダ・ヴィンチはモナ・リザの柔らかな肌を描くため、指でスフマートを行った……なんて伝説を思い起こさせる仕事ぶりでした。




想像よりもずっと長きに及んだ手染め仕上げも、いよいよ終盤。ここからはポリッシュクリームでアッパー全体を磨きあげていきます。革が輝きを帯びてくるにしたがって、手染めの陰影もより印象的に。さらにワックス系の色止め剤(写真左下)を塗り込み、色落ちを防ぎつつツヤ出しを行なっていきます。


ついに完成! 色入れ前(写真上)と同じ靴に見えないほど、美しい色合いに仕上がりました。藤澤さんの仕事をひととおり取材して感じたのは、この色彩は途方もない研究と技巧の結晶だということ。工程ひとつひとつにノウハウが隠れていて、一連の方法論を確立するまでに相当な試行錯誤があったことがありありと想像できました。革靴といえば黒か茶しか履いたことのないコンサバな私ですが、これには心惹かれずにいられない! ましてオーダーで自分好みにカスタマイズできるわけですから、愛着もひとしおです。せっかく靴を誂えるなら、より特別感あるものを……とお探しのかた、ぜひご注目ください!
STYLING.01

「ヴォリンカ」で誂えた三陽山長パターンメイドの一足。独特な菱形のシボが特徴で、ヘリテージテイストの色濃い一足に仕上がります。Uチップ「勘三郎」など、カジュアルなデザインの靴と相性抜群。
詳細はこちら
日本ならではの歴史が宿るレザーもあります。坂本商店というタンナーが手がける、その名も「姫路黒桟革」。国産黒毛和牛を原皮に用い、戦国武将の甲冑などにも採用されていた素材です。シボ革に手作業で“漆”を塗り込み、乾燥させては塗り重ねるという手間ひまかけた製法によって生まれるこの革は、シボの凸面に漆特有の黒光りが表れるのが特徴。その様子は“黒いダイヤモンドをちりばめたよう”とも評されます。摩擦に強く、耐久性に優れた靴に仕上がるのも特徴です。
詳細はこちら日本ならではのヒストリーが宿るレザーもあります。坂本商店というタンナーが手がける、その名も「姫路黒桟革」。国産黒毛和牛を原皮に用い、戦国武将の甲冑などにも採用されていた素材です。シボ革に手作業で“漆”を塗り込み、乾燥させては塗り重ねるという手間ひまかけた製法によって生まれるこの革は、シボの凸面に漆特有の黒光りが表れるのが特徴。その様子は“黒いダイヤモンドをちりばめたよう”とも評されます。摩擦に強く、耐久性に優れた靴に仕上がるのも特徴です。
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RELAX BD SHIRT ¥22,000
KNIT T-SHIRT ¥17,600 / DENIM PANTS ¥24,200


森田 シャツ&ショーツの大人の夏カジュアルでは、スニーカーだと少々やぼったく見えてしまうし、革靴では重すぎな感がありますが、「涼二」は軽さと重厚感のバランスがちょうどいいので好相性です。ダブルモンクのディテールがある分さらに上品見えするので、ショーツとは言えラフになりすぎずに大人っぽい雰囲気にまとまります。
NEWS
ポロサスクロコを使った
スペシャルエディション靴の製作が決定!
三陽山長の創業25周年を記念して、ブランド史上初となるポロサスクロコダイル製の既製靴を製作! しかも革だけでなく、仕立ても最高を突き詰めた一足に。価格も史上最高となりますが、“革や仕立てのグレードから考えると、これはむしろ安すぎるのでは……?”との声が内部から噴出中。詳細は近日中に公開いたします!

森田 敏裕
三陽山長 玉川高島屋S.C.店 スタッフ
セレクトショップでの販売経験を持つ、三陽山長の中でも屈指のファッション好き。休日は趣味の散歩を兼ねて、古着屋をはじめ服屋巡りをしているとか。気さくなキャラクターと豊富な知識で、靴選びから着こなしのアドバイスまでしてくれます。

高塩 崇宏 / スタイリスト
栃木県生まれ。2009年に独立し、雑誌やカタログなど多くのファッションメディアの他、アーティストのスタイリングも手がけ、マルチに活躍するスタイリスト。ヤング誌から大人向けのメディア、アウトドアやゴルフも手がけており、ジャンルも多岐に。

細谷 駿人 / ライター
埼玉県生まれ。メンズファッション雑誌で編集として勤務し、2018年に独立。ファッションメディアを中心に時計や美容の編集/ライターも務め、カタログや広告のディレクションも手がける。ごりっごりのゆとり世代のお調子者(笑)。



