【HOLIDAY SHOES】
特別な日に履きたい、ドレスシューズ6選
【HOLIDAY SHOES】
特別な日に履きたい、ドレスシューズ6選
早いもので、気づけば今年も12月。いよいよ、一年が終わります。今年を締めくくり、来年を迎える準備が少しずつ始まります。旧暦の12月を「師走(しわす)」といいますが、これは僧侶のような普段落ちついている人でも、この月は多忙で走り回るようになるという意味から名付けられたという説があります。諸説あるものの、いつも以上に忙しい時期であるということは皆さまもご認識されているのではないでしょうか。
忙しい日々に追われていると、いつもの「当たり前」に感謝をすることを忘れがちになってしまいますが、12月は街がイルミネーションに彩られ、クリスマスをはじめとしたイベントや行事で賑わうタイミング。いつもそばにいる大切な家族やパートナーと過ごす特別な日は、足元から凛とした装いで過ごしてみてはいかがでしょうか。
“ニッポンのいい靴を履こう” —— ホリデーシーズンに最適な、特別な日におすすめしたいドレスシューズ6選をご紹介いたします。
受け継がれる銘靴の系譜
マスターピース「匠 勘三郎」
【匠 勘三郎/TAKUMI KANZABURO】
スキンステッチUチップ
三陽山長の上級ライン「匠」シリーズは、ここ数年特にご好評をいただいております。奇をてらわない完成されたスタイルと、足を入れた瞬間に感じる良靴の予感。履き込めばさらに足に馴染み、共にキャリアを重ねていく戦友的存在。ドレスシューズの「本質」に向き合った靴だからこそ、トレンドに左右されず、支持され続けるのではないでしょうか。そして今シーズン、三陽山長のマスターピース「勘三郎」が「匠」仕様に昇華。
甲革にはフランス名門「DUPUY(デュプイ)社」が手掛ける、肌理が細かくソフトな質感が特徴の高級素材「シャトーブリアン」を採用。 さらに「フレキシブルグッドイヤーウェルト製法」で仕立てることで、履き心地は格段に進化しました。
踵の継ぎ目を排したシームレスヒールや、土踏まずのくびれを強調したセミベヴェルドウエストによって、いっそう印象的な佇まいを獲得した「匠 勘三郎」。本来カジュアルシューズに位置づけられるUチップですが、ドレス木型である「R2010」によりエレガンスも備えた一足。仕立てのクオリティを高めた「匠」仕様では、その格調高さがさらに引き出されています。
ダークブラウンの「匠 勘三郎」も展開。深みのある茶の色合いは、スーツからジーンズまで合う汎用性を叶えています。固いリブテープを用いない三陽山長の独自製法、フレキシブルグッドイヤーウェルト製法により、履き心地もより快適にアップグレード。大人のカジュアルスタイルにふさわしく、上品さと寛ぎ感を両立した靴が欲しいという方にも理想的な一足です。
ニッポンの粋をその身に宿す
艶と品を両立する銘靴
【匠 琴之介/TAKUMI KINNOSUKE】
アデレードホールカット
イタリア・イルチア社が手掛ける「ラディカ」、通称“ミュージアムカーフ”で仕立てた「匠 琴之介」。独自のムラ染めによりニュアンス豊かな濃淡を表現しているのが特徴で、室内では控えめなダークトーン、太陽の下では色気のあるたたずまいという両極に位置する二面性を楽しむことができます。
そんなアッパーと絶妙にマッチしているのが、つまみモカで表現したアデレードデザイン。革を切り替えるよりも立体感が生まれるため、素材本来の味わい深さをさらに印象的なものにしています。ビジネスシーンはもちろん、華やかなディナーなどにも最適です。
こちらはネイビーの「ラディカ」レザーを採用。室内ではブラックにも見えますが、光を受けると深みのある紺が浮かび上がります。ムラ染めが施されたニュアンス豊かな色合いは、ポリッシュをかけた際の表情も極めて美麗。ライトグレーからダークネイビーまで、さまざまなトーンのスーツとマッチする懐の広さもポイントです。黒靴、茶靴に次ぐ第三の定番として揃えれば、装いの幅がグッと広がるはず。
ドレッシーな内羽根プレーントウながら、印象的な曲線美が効いてさりげない色気を醸し出す「匠 琴之介」。その魅力を、職人たちが手間暇かけて染色することで生まれる独特のマーブル模様と履き込むほどに増す光沢により、多くの革靴愛好家を魅了するバーガンディの「ラディカ」レザーがいっそう引き立てます。秋冬ならフランネルやコーデュロイ、春夏ならリネンやコットンといった、表情ある生地と相性抜群。
ミニマルとエレガントを両得
無駄のない造形美が生む品格
【勇一郎/YUICHIRO】
ホールカット
【一之介/ICHINOSUKE】
ホールカット
アッパー全体を一枚革で仕立てるホールカットは、素材の品質と仕立ての良し悪しが如実に表れるデザイン。継ぎ目がないぶん誤魔化しが効かず、丁寧に時間をかけて吊り込まなければ美しいフォルムに仕上がらないためです。その点「勇一郎」と「一之介」は、これぞ三陽山長の品質と胸を張っておすすめできるモデル。「勇一郎」はラウンドトウラスト「R2010」、「一之介」はスクエアトウラスト「R309」を採用。いずれも三陽山長を代表する木型を採用することで、優れた造形美を獲得しています。
日常使いだけでなくフォーマルシーンにも映える、ホリデーシーズンにはその身にイルミネーションが映り込み、足元から特別な日を彩る。質実剛健でありながらエレガント、品格あふれる一足に仕上がりました。
ミニマルを極めたホールカットだからこそ、フォルムの良し悪しが端的に表れます。歪みなく、美しい立体感を表現するには、優れた技術と手間ひまを惜しまない実直さが不可欠。また、革選びにも確かな審美眼が必要。一枚革で仕立てるがゆえに、傷や血筋がある革は使用できません。品質に自信があるからこそ提案できるデザインです。
削ぎ落とす美意識。過度な装飾など不要、素材の品質と手仕事が生み出す造形美がこの靴の矜持。素材と木型の良さを充分に堪能できる、洗練と品格を兼ね備えたホールカット「一之介」は、末広がりの5アイレットも実にミニマルで、ロングノーズと相まった流麗なフォルムを引き立てます。日本製にして、イタリア的な色気を楽しめる一足。
大切な家族やパートナーと過ごすホリデーシーズン。品質本位を信条に、「技」「粋」「匠」の理念のもと作られるニッポンの銘靴と共に、素敵な日をお過ごしください。
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