その身に「兼」の字を宿す
仕事と休日の兼用を叶える
三陽山長が提案するオンオフ兼用を叶えるドレスシューズ、通称「兼」シリーズ。ブランドの起源となるラストR202を基に開発したカジュアルラスト「R2021」を採用した同シリーズは、重厚で逞しい外観はそのままに、ブランド特有の小振りなヒールカップ、 絞り込んだ土踏まずが実現するしっかりとしたホールド感が特長。タフな見た目とは裏腹な心地よいフィット感に、ご愛用いただくオーナー様も多いコレクションです。
◼︎重厚かつ機能美が光る底材
「兼」シリーズに採用されている、波のように湾曲したブロックパターンが特徴的な底材「リッジウェイソール」。英国はハルボロラバー社が手掛ける樹脂製のソールですが、靴好きなら誰もが知るであろうダイナイトソールも同社が製作しています。
「リッジウェイ」を日本語に訳すと『尾根伝いの道』、その名の通り細かいヒレのような形状を模しています。 リッジウェイソール特有の深く大きなブロックには充分なクッション性があり、元々はジャーナリストのためのソールとも言われ、歩きやすく滑りにくく疲れにくいという特徴があります。同社のダイナイトソールはドレスシューズ向き、リッジウェイソールはタフな靴向きとも言えますが、昨今の多様なビジネスシーンにおいては、スーツスタイルに合わせても好相性です。
◼︎逞しい後ろ姿を叶える仕様
「兼」シリーズに共通採用されている「ダブルウェルト」は、出し縫いのステッチがヒールの裏側までぐるりと周りこむ仕様です。三陽山長のラストの多くは、フィッテングを高めるためにヒールカップを小さめに作っていますが、この仕様によりどっしりとした後ろ姿を演出しています。ドレス然とした佇まいを叶えつつ、先述のリッジウェイソールと相まって、休日も愉しめる本格紳士靴に仕上げているのが本作「兼」シリーズの魅力です。
【兼一郎/KEN'ICHIRO】
プレーントゥ
シンプルで無骨なダービー型プレーントゥ「兼一郎」。リッジウェイソール、ダブルウェルト仕様を採用し、底周りに適度なボリュームを持たせているので、カジュアルシーンでも汎用性高く着用できる万能なモデルです。甲革には適度なハリコシがありつつ、足あたりの良い柔軟性が特長のイタリアンレザーを採用。磨けば磨くほどに光沢を発するきめ細やかな革です。
【兼三郎/KENZABURO】
Uチップ
「良い靴は履き主を良い場所へ連れていってくれる」という有名な格言があります。良い靴の定義は人それぞれですが、間違いなく共通して言えることは"その靴を履いて外に出掛けたくなる"ほど愛用している、ということ。抜群の汎用性を誇るUチップ「兼三郎」も、きっとあなたにとって「良い靴」になり得るに違いありません。
Uチップは1930年代頃に登場したと言われており、イギリスではカントリーシューズとして、フランスでは狩猟用として、アメリカではゴルフ用として使われるなど、国によって独自の発展を遂げてきました。ストレートチップほど堅い印象を与えず、フルブローグよりも落ち着きのある絶妙なバランスが魅力で、国ごとに出自は異なるものの、スポーティな印象をまとっているのは明らかです。そのためカジュアルコーデと好相性で、トラッド由来の大人な雰囲気が加味されて着こなしを格上げできます。また、いつものドレススタイルに足元からアクセントを付与することで、さらりとハズした装いが完成。一足持っていれば幅広いシーンで活躍してくれるデザインです。
甲革には、フランスを代表するタンナー「アノネイ社」が手掛ける、しなやかで上品なシボ感が特長のグレインレザー「ラスティカーフ」を採用。パターンメイド受注会では"特別限定革"に名を連ねる希少素材です。
【兼三郎/KENZABURO】
Uチップ
Uチップ
ビジネスシーンにも休日カジュアルにも、足元から装いを格上げしてくれるドレスシューズ。現在の三陽山長には生粋の本格紳士靴はもちろん、オンオフ兼用を叶える汎用性の高いデザインも数多くラインナップしております。
万能靴と名高い「Uチップ」は、その名が表すとおりU字型のチップをアッパーの切り替えに用いたデザインで、ローファーと並びスーツにもデニムにも似合う紳士靴の代表格。これまで三陽山長が手掛けるUチップは「勘三郎」や「勘四郎」がお馴染みのモデルとして多くの皆さまにご愛用いただいておりますが、ここ数シーズンでさらに人気を博しているモデルがこちらの「兼三郎」です。
その名に"兼"の字を宿す、オンオフ兼用靴として様々なシーンでご愛用いただけるようにという想いが込められた「兼」シリーズの一足。カジュアルラストR2021を採用する本作は、カジュアルとはいえ緻密なハンドモカステッチやリッジウェイソール、光沢の美しいインポートレザーが紳士の品格を整えてくれます。
ブラックの甲革はきめ細かく上品な光沢感が特長で、磨けば磨くほど光沢の出るイタリアンレザーを採用しています。
ダークブラウンにはフランスを代表するタンナー「アノネイ社」が手掛けるアニリン調のカーフレザー「ベガノ」を採用。ボックスカーフと違いタンナーで顔料による仕上げが施されていないので、透明感がありパティーヌやアンティーク調の仕上げが可能。経年美化による唯一無二の仕上がりが楽しめる素材です。
オンオフ兼用靴の最適解に相応しい要素をすべて持ち合わせている「兼」シリーズ。汎用性の高い万能なドレスシューズは、一足持っておくと日々の装いを容易に格上げしてくれる助けとなってくれます。仕事だけでなく休日も革靴を愉しめる、そんな理想を叶えてくれるコレクションです。
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