TOP > 三陽山長 > FEATURE > 【SANYO Style MAGAZINE】話題の新店舗に直撃取材! カジュアル化した今こそ必要な"粋"な大人のフォーマルとは?

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話題の新店舗に直撃取材!
カジュアル化した今こそ必要な
"粋"な大人のフォーマルとは?

2023年3月10日、東京ミッドタウン八重洲のグランドオープンとともに、満を持してベールを脱いだ「三陽山長 粋(スイ)」。店舗には紳士靴ブランド「三陽山長」とコート専業ブランドの「SANYOCOAT(サンヨーコート)」が並び、まさに紳士のためのショップとなっています。ともに、三陽商会のものづくりを象徴するブランドとあって、スタッフも気合十分! このオープンの忙しいタイミングにお邪魔して、「三陽山長」創業メンバーの猿渡伸平と「三陽山長」企画 兼 店舗運営、そして、同店店長を務める濱田甫に取材を敢行。ビジカジをはじめカジュアル化が進む現代において、再注目されている紳士の装いを"粋"に格上げするアイテムとは?

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猿渡 伸平

勤続33年の本社勤務。三陽山長の創業メンバーの一人で、長年履き続けたこともあって足形が三陽山長の形になったほど。大ベテランの風格が漂う一方で、愛犬には目がないとか。

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濱田 甫

新卒採用から続く勤続15年の叩き上げ。企画、店舗運営といった本社勤務から「三陽山長 粋」の店長もこなすマルチプレイヤー。丁寧な対話と接客を心掛け、凛とした佇まいはまさに紳士そのもの。



カッコいい大人とはこういうこと!
主役を飾れるコートと靴がここに

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日夜外を駆け回る忙しい大人が、特に気合を入れるのは商談の時だとか。相手に好印象を与えるべく、スーツでビシッと決めたいところ。しかし、朝から雨が降っていたら? 急に雨が降ってきたら? 気分もコーディネートも選ばなければならないから憂鬱になってしまう方も多いのではないでしょうか。そんな時に役に立つのが「三陽山長」の「防水 友二郎」と「サンヨーコート」の「アンブレラコート」なんだとか。

猿渡「コートは読んで字の如く、“傘”と同等のスペックを有していて、足元はブランドを代表する定番モデル“友二郎”を防水仕様にしたもの。強風や横殴りの雨でもしっかり防水機能を果たしてくれるし、風に靡く様も上品に見えるんです。ビジネスマンの敵だった雨・風も味方につけて、商談の追い風にしてしまいましょう!」

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生地から縫製に至るまで、すべてを日本製にこだわるサンヨーコート。“傘を着る”をコンセプトに誕生したアンブレラコートは、日本洋傘振興協議会の耐漏水準用試験をクリアし、優れた耐水性を誇ります。クラシカルなタイロッケンコートをベースとしたベルテッド仕様で、太いラペルが織りなす高めのVゾーンと、ひらりと舞う膝下丈のロングシルエットが、洗練されたエレガンスを提供します。

モダンさと品格を備えた
「友二郎」を主役にしたコーディネート

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ウィンドウペーンのオーダースーツに合わせたのは、ブランドを代表するモデルでありベストセラーの「友二郎」。質実剛健、王道普遍な黒ストレートチップを主役にしたコーディネートの完成です。

濱田「あらゆるシーンに合わせられる汎用性の高さをもつストレートチップは、その端正なデザインもあって本来コーディネートの脇役的存在と言えます。ですが、友二郎は主役級の存在感と品格を備えてくれるので、ウィンドウペーンのグレーが持つ落ち着いた雰囲気のスーツとも好相性。スーツの柄が洒落感をもたらし、足元の黒がビシッと締める。ビジネスマンなら誰もが着こなす王道スタイルですが、友二郎は都会的な洗練さと品の良さを両立する足元を演出するので、装いの格をグッと引き上げてくれるんです。お洒落は足元から、なんて言いますが、まさにそれを体現してくれる一足だと思います」

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履き込むほどに味わいが増し、磨くほどに光沢を発するキメの細かいインポートレザーを採用。ストレートチップシューズが持つ端正なルックスをベースに、アイレット横のスワンネックステッチがさり気ないアクセントに。単なるシンプルでは終わらない、美しい履き姿を楽しませます。三陽山長のらしさが詰まったマスターピースが、フォーマルな紳士の足元にワンランク上の余裕と品格を添えてくれます。

「日本の美」を細部まで追求した新店舗

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3月10日にオープンしたばかりの「三陽山長 粋」が掲げるコンセプトは“日本の美”。商品構成はもちろん、インテリアに至るまでジャパンメイドを採用。「三陽山長」と「サンヨーコート」の複合店舗は、ほぼすべてのモデルがズラリと並び、じっくりと自分に合った一足・一着を吟味できます。また、両ブランドともに自分好みの逸品を作り上げるオーダーサービスも展開。「サンヨーコート」においては、パーソナルオーダーを常設している初の店舗となります。

日本らしい“おもてなし”空間で
リラックスしたショッピングを

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東京ミッドタウン八重洲の入り口からすぐのところにある「三陽山長 粋」は、壁一面にコートとシューズを配置。6.7mもの長さの棚に並ぶディスプレイは圧巻。膨大な量からスタッフがお客様に合った一足を提案してくれます。ストレートチップの「友二郎」やダブルモンクストラップの「源四郎」など、各シューズに独自のネーミングが付けられているのも特徴。和名がついているだけで愛着が増すというもの、最高の相棒を探してみてはいかがでしょう。

「サンヨーコート」はメンズに限らずウィメンズもラインナップ。デートの際でも恋人を退屈させず、プレゼントにももってこいです。通路を広くとっているので、ゆっくり商品を広げて見ることができます。お客様の好みや悩みに合わせ、スタッフがぴったりな一着を提案。いつでもパターンオーダーができるのはここだけ。サイジングをし、中央に配置した3mに及ぶ大理石のカウンターでゆっくりとモデル選びをしていただきたい次第。

店舗の奥にはフィッティングスペースをご用意。周りを気にせずに寛ぎながら試着が可能です。靴の試着用に準備したソファも、もちろんジャパンメイド。この店舗のために用意した特注品で、ラグジュアリーな座り心地を堪能いただけます。店内に配した靴のフィッティングソファには、「愛着を記憶する家具」をコンセプトにした「Ritzwell(リッツウェル)」という、福岡を拠点にした日本ブランドを採用。日本刀の反りから着想を得た、湾曲した肘掛けが寛ぎを与えます。

永久不変の100年愛せるコートに注目

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「サンヨーコート」が生み出した傑作「100年コート」。文字通り、時代に左右されずに世代を超えて愛されるコートを作ろうという、コンセプトのもと誕生しました。ともにはっ水加工を施した防水トレンチコートですが、細部で異なる微差がお客様の好みを叶えます。写真左の「極KIWAMI」は、大正紡績のアルティメイトピマコットンを原料に、高密度で織り上げたギャバジンを採用。縦糸と横糸で色を変えることで、見る角度によって表情の変化を楽しめます。一方、写真右の「粋SUI」は、超長綿と中空糸を織り交ぜた軽量なギャバジンを使用。立体的なドレープとゆったりとしたAラインシルエットが、ラグジュアリーなムードを演出します。

ストレートチップの汎用性はそのままに
リュクスに昇華した名品

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「三陽山長」のイチ押しはやっぱりストレートチップ。しかしながら、同じストレートチップでもこの3足は、実は異なるモデル。写真手前から「友也」「友二郎」「友之介」と名付けられています。ベストセラーの友二郎をベースとしており、それはモデル名に「友」の字が名付けられていることからも読み取れます。「友二郎」にのみ施されたスワンネックステッチを除けば、見た目において大差はありません。最大の違いは木型(ラスト)です。「友二郎」をスタンダードとし、シャープな履き姿の「友之介」に、やや丸みの帯びたシルエットとスクエアトゥを持つ「友也」。個人差のある足型に合わせた豊富なラインナップが揃っているのも「三陽山長」の魅力です。

新店舗オープンの意気込みから
プライベートまでインタビュー敢行!

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――「三陽山長 粋」がオープンとなりましたが。
濱田:ありがたいですね。ブランドを20年以上やってきて、少しずつ認知していただけるようになった表れだとも思います。
猿渡:そうですね。直営店は5店舗目となりますが、創業メンバーの僕から見てもすごくありがたいお話でしたし、気を引き締めていきたいなと思います。信頼している濱田くんが店長だから、安心ですしね。

――濱田さんは店長になられましたが、いかがですか?
濱田:
本社勤務と並行して二子玉川の店舗にも立っていた時もそうでしたが、苦労して作った製品を間近でお客様にお求めいただいた時は、本当に嬉しいですし、やっていてよかったなと感じるんです。そういったことを八重洲でも味わえるように、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら取り組みたいですね。

――東京駅直結という立地も、お客様が訪れやすい状況になったのでは?
濱田:
そうですね。ただ、インバウンドはもちろんですが、出張や旅行で地方から上京してくるお客様に立ち寄っていただきやすくなったのかなと思います。洋服以上に、海外の方と日本人では足の形が大きく異なるので、外国の方に合う靴の提案は難しい場合があると思います。逆に全国から新幹線で来られる日本の方には、他店でもお立ち寄りいただいていたので、タッチポイントが増えたかなと。
猿渡:その通りですね。現状、三陽山長の東京以外の直営店舗は名古屋だけで、それ以外のエリアにお住まいのお客様にはオンラインで買っていただいています。そういった方々でもこの立地は利用しやすいのではないかと思います。
濱田:「サンヨーコート」もそうですが、当店には9割方の商品が揃っているので試着をして最終的にECサイトでご購入いただく、ということもできます。どちらもオーダーすることもできますし、ハブ的な要素になれれば幸いです。

――そんなお二方がオススメする一足はズバリ?
濱田:
やっぱりベストセラーの「友二郎」ですね。普遍性を備えながらも高級感がありますし、人生の節目を飾ることができる靴だと思っています。今後もその地位をさらに確立していきたいと考えています。
猿渡:私は外出が多いので、「友二郎」の中でも「防水 友二郎」です。多湿で比較的雨の多い気候の日本では特に需要があると思います。さらに言えば、昨今の温暖化の影響で雨も増えてくるでしょうし、それに備えておきたいなと。そういう意味ではアンブレラコートも同様ですね。

――革靴は普段から履いているんですか?
猿渡:
最近は結構履いていますね。革靴を履き慣れているせいか、逆にスニーカーだと足が疲れちゃうんですよね。
濱田:僕もそうですね。と言っても休日はほとんど外に出ないのですが(笑)。ソールの薄いスニーカーだと足に合わないというか。
猿渡:スケーターシューズとかがそうですかね。私は「三陽山長」の立ち上げからいる人間なので、足が山長の形になっているんですよ(笑)

――カジュアルスタイルにも革靴を合わせるなら、どんな装いがおすすめですか?
猿渡:
今回履いている「友二郎」よりは、外羽根系のシューズやローファーですね。特にローファーは普段のオフィスカジュアルでよく合わせていますね。あとはデニムにも合いますし。
濱田:来店されるお客様にとっても、猿渡さんが日々実践しているスタイルはとても参考になると思います。革靴好きな方は幅広いファッションに革靴を合わせられるんですよね。言ってしまえばブーツも革靴ですから。
猿渡:そうそう。雑誌でもよく取り上げられているような、革靴をベースにしたカジュアルを自分でも実践している感じですね。カモフラのジャケットに山長の靴を合わせたり。あとは年齢もありますね。コーディネート全てが軽い印象になってくると、どこかで締めたくなるんですよ。そういう意味では、足元はちょうどいいんです。

――休日は何を?
猿渡:
愛犬に散歩へ連れて行ってもらってます。
濱田:ん? 連れて行ってもらっているんですか?(笑)
猿渡:そうなの。散歩に連れて行かなきゃ!っていうのを理由にして、愛犬にお付き合いいただいています(笑)。我が家での立場は圧倒的No.1ですからね。私は当然一番下です。
濱田:愛犬のお名前は?
猿渡:チワワとテリアのミックスで、コジロウとヤタロウっていうんだ。
濱田:山長の靴みたいですね(笑)
猿渡:でしょ! 可愛いのよ〜、濱田くんは?
濱田:私は全く逆で、本当に何にもしていないんです……。このインタビューがあるって聞いて思い返したんですけど、何にもしてないのが余計わかっちゃって。子どもが遊んでいるのをただただ眺めているくらいです。
猿渡:でも野球やるじゃん。私もそうだけど。
濱田:小学生から大学卒業までやっていましたね。会社の軟式野球のチームがあって、今もそこで野球はやっています。猿渡さんとも一緒にやっていましたし。でも本当にそれだけなので、アウトドア派の猿渡さんとは正反対です(笑)
猿渡:今やったら確実に怪我するから、野球はやってないけどね。本当に趣味が合わないね(笑)


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三陽山長 粋 東京ミッドタウン八重洲店

住所:東京都中央区八重洲2-2-1 1階
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