【国産一文字】
正統かつ王道の革靴
入門編であり最高峰
フォーマルシーンも日常のビジネスシーンもカバーでき、トレンドに左右されない絶対的定番モデルと言えば、誰しもが「ストレートチップ」と答えるでしょう。手入れや修理を怠らず大切に履けば、掛け値なしに一生付き合えるアイテムであるがゆえに、本当に納得のいくものを手に入れたいと思うのは当然の心理。
三陽山長が手掛けるストレートチップは「友二郎」を筆頭に木型や素材、仕様が異なる豊富なラインナップが揃います。今回はその中でも、ベーシックラインに位置づけられる入門編のモデルをご紹介。
【友二郎/TOMOJIRO】
ストレートチップ
◼︎ブランドの哲学を象徴するストレートチップ
靴ブランドにとって、ストレートチップは“看板”のような存在。“基本のき”といえるベーシックデザインゆえ、靴作りに対する美意識が如実に表れるためです。この「友二郎」も、三陽山長の姿勢を象徴する一足。日本人にとって最も履きやすく、美しく見える形を追求した「R2010」ラストを採用し、ステッチ一針まで精緻さを突き詰めた一足です。時代を超越した普遍的デザインゆえ、一生かけてご愛用いただけるモデル。
春は出会いの季節と同時に別れの季節。新生活や新学期、新シーズンなど、節目となるタイミングです。新たな挑戦、新たな船出、新たな旅立ちは、最も信頼のおける王道普遍のストレートチップと共に歩き出そう。漆黒をその身に纏う、質実剛健な一足と共に。
社会人にとっての春は、ビジネスシーンにおいて非常に重要な節目。緊張するかもしれない、重荷と感じるかもしれない。そんな不安を少しだけ軽くしてくれるのは、余裕を感じさせる栗色のストレートチップ。ニッポン古来の色をその身に纏う、正統ながらも万能な一足。
【友之介/TOMONOSUKE】
ストレートチップ
ストレートチップ
◼︎優れた洗練美が魅了するストレートチップ
長きに渡り、三陽山長のスクエアトゥを牽引し続けているストレートチップ「友之介」。上級ラインの「匠」シリーズや幅が広めのFウィズ、実用性の高いラバーソール仕様といった豊富なラインナップが常時展開され、日本製の美しさと共に懐の深さを感じさせます。ご存知の方もいるかもしれませんが、三陽山長のモデル名にはそれぞれ意味合いを持たせています。「友」の字をその身に宿すことは、ブランドの真髄としてその名に恥じない一足として世に送り出された証です。
春のうららかな陽気と相まって新シーズンの到来が心地よく、上昇志向のあなたは日々充実していることでしょう。友二郎と対を成す、キレのある造形美が足元から背筋を伸ばしてくれる、定番かつ王道のストレートチップ「友之介」。洗練美とともに、最高の一歩目を踏み出そう。
休日も革靴を楽しみたい。穏やかな春の陽気に誘われて選んだ足元は、日本の伝統色“黒檀”を彷彿とさせるストレートチップ。ビジネスは勿論、休日にも寄り添う汎用性の高さと、茶靴ならではの経年美化が心地よい。適度に余裕を、それでいて無駄のない造形美を誇示する一足。
【友三郎/TOMOSABURO】
レイジーマンストレートチップ
【友也/TOMOYA】
ストレートチップ
◼︎現代に寄り添う、温故知新のニッポン靴
今春の新作として復刻を果たした「友三郎」。過去に展開していた同モデルをパターンから見直し、デザインも微修正をかけ、現代の多様なライフスタイルを足元から支えられるよう最適化したレイジーマンタイプのストレートチップ。「友也」は、三陽山長のマスターピース「友二郎」と洗練されたフォルムが美しい「友之介」、両者に採用されているそれぞれの木型を融合して生まれたR3010ラストが採用された、未来のトップセラーを担う可能性を秘めたストレートチップ。
いずれも共通していることは、その系譜は正統そのものであるということ。クラシカルながら鮮度も感じさせる、古き良き趣と共に現代に寄り添い誕生した温故知新のニッポン靴です。
挑戦と節目の季節である春の足元には、質実剛健なストレートチップがよく映える。しかし、前進するためには休息も必要不可欠。レイジーマンの佇まいが新鮮な今春の新作「友三郎」は、マスターピースの正当な血統ながらも、ほどよくゆとりを与えてくれる。少しの変化が大きな進化を生む。そんな一言がよく似合う国産一文字。
ビジネスにおける“新環境=新体制”は、前任者がいるということが当然ながらある。時に、その実績が足枷となることも。超えるべき試練は、超えるべき時期に自ずと訪れる。しかしながら、不思議とそれに耐えうる人材にしか訪れない。偉大なる前任者、友二郎と友之介の系譜を継ぐ「友也」と共に乗り越える挑戦の春。
シンプルが故に素材の良し悪しや技術の誤魔化しが効かず、一目でその靴のクオリティが判断出来るモデルが一文字飾り、つまり、ストレートチップです。だからこそ、一切の妥協なく最適解を追い求め続けてきました。その結果、現マスターラストR2010が生まれ、同ラストにより“革”が“化”けて「靴」となる。三陽山長が手掛ける紳士靴は、単純なモノではなく、沢山の想いが注ぎ込まれた一足です。
定番であり王道、かつ、入門編にして最高峰と謳われる「ストレートチップ」。その佇まいはあくまでシンプル。コンフォート化が進む現代においても、三陽山長のストレートチップが紳士靴の定番として堅牢なポジションを確立しているのは、ブランド創業当初から「品質本位」を信条に掲げ、日本製紳士靴のメッカ「浅草」で熟練職人と共に妥協なく靴作りを突き詰め続けてきたからに他なりません。
これまでも、これからも、ストレートチップは時代に左右されることのない道標として、足元から凛々しい立ち姿を演出し続けます。
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