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【国産一文字】
革靴における“基本のき”
ストレートチップ5選

【国産一文字】
革靴における“基本のき”
ストレートチップ5選

フォーマルシーンも日常のビジネスシーンもカバーでき、トレンドに左右されない絶対的定番モデルと言えば、誰しもが「ストレートチップ」と答えるでしょう。手入れや修理を怠らず大切に履けば、掛け値なしに一生付き合えるアイテムであるがゆえに、本当に納得のいくものを手に入れたいと思うのは当然の心理。

三陽山長が手掛けるストレートチップは、ブランドのマスターピース「友二郎」を筆頭に、木型や素材、仕様や製法が異なる豊富なラインナップが揃います。今回はその中でも、ベーシックラインに位置づけられる入門編のモデルをご紹介。三陽山長が挑み続けている“日本人のための靴”の最適解とは何か。ニッポンが世界に誇る職人技が注ぎ込まれた王道普遍の国産一文字にふれることで、その片鱗が垣間見えるかもしれません。

創業当初より愛され続けている
ブランドの要を担う代表銘靴

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【友二郎/TOMOJIRO】
ストレートチップ

靴ブランドにとって、ストレートチップは“看板”のような存在。“基本のき”といえるベーシックデザインゆえ、靴作りに対する美意識が如実に表れるためです。この「友二郎」も、三陽山長の姿勢を象徴する一足。日本人にとって最も履きやすく、美しく見える形を追求した「R2010」ラストを採用し、ステッチ一針まで精緻さを突き詰めた一足です。時代を超越した普遍的デザインゆえ、一生かけてご愛用いただけるモデル。

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大量生産の波に呑まれることなく己の仕事を貫いてきた数少ない製甲職人・底付け職人たちによって生み出される「友二郎」は、シンプルなフォルムゆえにその技術水準の高さを存分に味わうことのできるモデルです。エントリーモデルにして最上のクオリティを備えた友二郎で、本当のジャパン・メイドをご堪能ください。

足にぴったりとフィットした革靴は、履くときに「スポッ」と内部の空気が抜ける音がすると言われています。友二郎はその魔法の音を求め、日本人の足の特徴にあわせた木型に何度も改良を重ねて生み出されました。たくさんのお客様に愛されるこの音を、ぜひご自身の耳でお確かめください。

友二郎と対を成すキレのある姿
優れた洗練美が魅了する一文字

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【友之介/TOMONOSUKE】
ストレートチップ

スクエアトウラスト「R309」を採用する筆頭モデル「友之介」。上級ライン「匠」シリーズや、幅が広めのFウィズ、実用性の高いラバーソール仕様といった豊富なラインナップが常時展開され、日本製の美しさと共に懐の深さを感じさせます。ご存知の方もいるかもしれませんが、三陽山長のモデル名には意味があります。「友」の字をその身に宿すことは、ブランドの要として世に送り出された証です。

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洗練された造形美を叶えるスクエアトウラスト「R309」で仕立てられたストレートチップは、エッジの効いたシャープな顔つきに仕上がります。アイレット横のシンプルなラインもその要因。「友二郎」と双璧をなす「友之介」は、ビジネススタイルの品格を保ちつつ、鋭敏さを感じさせる足元を演出したい方におすすめです。

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日本の伝統色“黒檀”を彷彿とさせるこちら。甲革にイタリアの名門タンナー・イルチア社が手掛ける「ラディカ」、通称“ミュージアムカーフ”を採用することで、ストレートチップの質実剛健なたたずまいはそのままに、茶靴ならではの経年美化も楽しめます。適度に余裕を、それでいて無駄のない造形美を誇示する一足です。

現代に寄り添う
温故知新のニッポン靴

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【友三郎/TOMOSABURO】
レイジーマンストレートチップ

【友也/TOMOYA】
ストレートチップ

アーカイブをパターンから見直し、現代に最適化させたレイジーマンストレートチップ「友三郎」。三陽山長の看板モデル「友二郎」と「友之介」、両者に採用されているそれぞれの木型を融合して生まれた「R3010」ラストを採用したストレートチップ「友也」。いずれも共通していることは、その系譜は正統そのものであるということ。どこか懐かしく、それでいて鮮度も感じさせる、古き良き趣と共に誕生した温故知新のニッポン靴。

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「友三郎」という名前から想像できるとおり、三陽山長の代表作「友二郎」の派生形といえるモデルです。ニッポン靴の最高峰を目指す三陽山長の信条と品格はそのままに、サイドエラスティックによる快適さも実現した本作は、靴の脱ぎ履きが多い日本文化にも寄り添う一足。

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ラウンドトウ「R2010」とスクエアトウ「R309」という、ふたつの代表木型を融合させた「R3010」ラストを採用する「友也」。スクエアトウ由来のシャープさを発揮しつつ、上品さも兼備しています。もちろん、日本人の足型にフィットする履き心地のよさは健在。

スーツやシャツなどと同様、革靴には“お国柄”が色濃く現れます。最もシンプルでオーソドックスなストレートチップでさえ、比べてみればその違いは一目瞭然。

では、ニッポン靴の個性とは?――ご想像のとおり、ひとつは研ぎ澄まされた精緻さです。三陽山長のストレートチップを見ればそれがよくわかるはず。細かく、乱れのない出し縫い、寸分の狂いもないアッパーのステッチ、一切歪みなく吊り込まれた立体美など、どこから見ても隙がありません。

そしてもうひとつは“調和”の魅力。日本は古来より、海外の文化をさまざまな形で取り入れ、融合させることによって新しい伝統を生み出してきました。それを可能にするのは、異文化を理解し、研究し、自らの美意識と掛け合わせるアレンジ力。すなわち、多様な価値を破綻なくとりまとめ、成立させる調和の美学こそ日本の真骨頂なのです。

三陽山長がデビューコレクションを立ち上げる際、お手本としたのはクラシックな英国靴でした。細すぎず太すぎず、自然に丸みを帯びたラウンドトウ、小ぶりなトウキャップなどがその代表例です。しかし、単なる模倣では終わりたくない。そんな想いのもとで三陽山長が挑んだのは、“日本人のための靴”を追求することでした。欧米人とは大きく異なる日本人の足型に合わせて木型を作り込み、それにあわせて型紙も設計。ユルさも窮屈さも感じさせない革新的な履き心地を叶えたのです。それでいて、見た目は海外の靴が好きな人も納得できるバランスにまとめあげました。この見事な調和こそ三陽山長の魅力であり、ひいてはニッポンならではの個性といえるのです。

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