【エコアルフの素材とは?】「リサイクルコットン」と「レスポンシブルコットン」
ECOALF
- 2024.4.17
昨今は、サステナビリティの観点からもオーガニックコットンへの注目度が高まっています。果たして、オーガニックコットンさえ使用しておけば、地球環境負荷を軽減させる対策として、「万事OK」といえるのでしょうか。
エコアルフは、少し別の視点を持っています。キーワードは、「リサイクルコットン」と「レスポンシブルコットン」。
リサイクルコットンの有益性
エコアルフが選ぶ素材は、選択肢が二つあれば、「地球環境に対する負荷が、より少ないほう」です。コットンにおいても同じ原則でチョイスしています。一般的に、サステナビリティの観点から注目されるオーガニックコットン。
摘み取った綿花から紡ぐオーガニックコットンをはじめとするヴァージンコットンにおいては、「水の使用量」という問題がクリアされていません。これは、オーガニックか否かは関係なく、です。例えば、コットン製のウェアを1着を製造するに際し、綿花を摘み取り、紡績をするとなると、およそ2,700~3,600ℓもの水を消費することとなります。
この「水の使用量」を削減するために有効な手立てと考えるのが、リサイクルコットンの使用となります。
これは、すでに出来上がっているコットン生地を機械処理によって繊維となるまで断裁。これらを複数の工程を経ることで紡ぎ直して、綿糸とします。それをメリヤスや裏パイルに編み上げて、Tシャツやスウェットに縫製します。
紡績の工程を経ないこの方法ならば、水を使用しません。つまり、オーガニックコットンに代表されるヴァージンコットンの紡績に必要な2,700~3,600ℓの水使用がゼロになるわけです。
また、リサイクルの源となる生地は、元はといえば製品ですから染色がなされています。色別に仕分けて紡績するわけですから、新たに染色する工程も不要。この点にもメリットがあります。
次善と考えるのが、レスポンシブルコットン
ただ一方で、ヴァージンコットンの使用も不可避。ですので、水使用に関してはやむをえませんが、農薬使用や労働環境の保護などの最低限の基準を満たしたオーガニックコットンも使用しているのです。オーガニックコットンを謳うためには、基準に従った農法を実施し、オーガニック・テキスタイル世界基準(GOTS)などといった、第三者機関の認証を受ける必要があり、それは大変厳格なものです。GOTSで言えば、主に、遺伝子組み換え操作、有害殺虫剤の使用、サプライチェーンにおける化学薬品の制限などが課され、この基準をクリアする必要があります。
また、BCI=ベター・コットン・イニシアティブというNGOが推奨するのが、いわゆる「ベターコットン」。オーガニックコットンほど規制は厳格ではないにせよ、「よりよい」方法で綿花を栽培し、サステナビリティを世界的に広めていこうという活動です。こちらもオーガニックコットンほどではないにしても、社会貢献の姿勢が現れたコットンといえます。
この意味において、オーガニックコットンやベターコットンは、社会的責任を果たしているといえ、それゆえに「レスポンシブルコットン」とも呼ばれています。人の肌や環境に優しいという点では、大きなメリットがあるのです。
ただ、エコアルフとしては、今後はリサイクルコットンの使用率を高めていくことが重要だと考えています。