ラルフ・オリエンマのTOKYO散策 Vol.2 屋根なしの赤い2階建てバスに乗ってトウキョウ観光
「初めて東京に来たのは5~6年前になりますが、来るたびに何かが変わっている印象があります。これまでは仕事オンリーで、街をゆっくり見る機会がなかったので、東京名物の屋根なしの赤い2階建てバスに鴨志田さんと乗れるのはうれしいですね」と声を弾ませるのは、ポール・スチュアートのクリエイティブディレクター、ラルフ・オリエンマ(RALPH AURIEMMA)。日の丸自動車興業株式会社が運行するスカイバスの「東京タワー・レインボーブリッジコース」に、丸の内の三菱ビル前で乗車します。
Photo. Riki Kashiwabara / Text. Makoto Kajii
Edit. FUTURE INN
東京タワー前
所要時間約50分の“ぐるっと一周”コースを満喫!
ラルフ・オリエンマと鴨志田康人が乗車したのは、丸の内を出発して、東京タワー、レインボーブリッジ、お台場、豊洲、築地、銀座と東京港をぐるっと一周する「東京タワー・レインボーブリッジコース」。スカイバスは定期観光バスとして10年を越える人気を誇ります。
――東京とNYの違いを感じますか?
バスの上から見る東京の街はとてもきれいですね。NYはやっぱりゴチャゴチャしています。東京で一番感心するのはタクシーで、白い手袋をしたドライバーと自動で開くドアは、移動中、贅沢な時間を過ごしている気持ちになります。
――街を歩いている人の印象は?
日本人はみな優しいですね。歩いている人もNYに比べると洗練された感じがします。
赤羽橋
レインボーブリッジ
NYで一番好きな場所は、セントラルパークのConservatory Garden
――オリエンマさんがNYで一番好きな場所を教えてください。
セントラルパークのConservatory Garden(コンサバトリーガーデン)ですね。104丁目と105丁目の間にあって、バスの上から見た皇居に似ています。皇居を通過したときに鴨志田さんが「ここがエンペラーが居る場所」だと教えてくれました。
――コンサバトリーガーデンのどういうところがお気に入りですか。
セントラルパークの北端にあるヨーロッパ風の庭園で、5番街に面した正門は、ヴァンダービルド家という鉄道王のものです。気分転換とリラックスしたいときによく行きますね。NYにいることを忘れさせてくれます。特に、入って左手にあるイギリス式庭園が好きです。
日比谷通り
――バスに乗っている気分はいかがですか?
今日はとても気持ちよく晴れましたが、どんなお天気でも楽しめるコースですね。朝一番のバスでしたが、とてもいい一日のスタートを切れました。とても楽しいです。
――どんな点が興味深かったですか?
東京の中心地に、とてもモダンでクールな建物と昔ながらのクラシックな建物が共存しているのがとても興味深かったです。バスに乗せてくれてありがとうございます。そうそう、この「TOKYO散策」企画にリスエストを出してもいいですか?
――次は日本の美味しいご飯とかいかがですか。
食事ですか? 私はステーキがあればご機嫌です。魚はそんなに好きじゃないんですよ。天ぷらは食べますが、お寿司はそれほど進んで食べません。
――では「TOKYO散策」にリクエストをどうぞ。
次、東京に来るとき、鴨志田さんにヴィンテージショップに連れて行ってもらいたいです。
銀座
東京・丸の内
撮影協力
日の丸自動車興業株式会社 スカイバス東京
スカイバス(https://www.skybus.jp/course/?ca=1)
スカイホップバス(https://skyhopbus.com/)
Profile
ラルフ・オリエンマ(RALPH AURIEMMA)
米国系の会社で米国市場向け製品の開発を担当後、シャツの「ロレンツィーニ」とトラウザーズの「インコテックス」で米国市場向けのデザインと企画を9年間担当する。その後、「ラルフ ローレン・パープルレーベル」のデザインを担当。2006年にポール・スチュアートに入社し、「フィニアス・コール」の2007年秋冬コレクションに参加し、デザインディレクターを務める。2014年に新CEOが就任し、ポール・スチュアートのクリエイティブディレクターに指名される。