鴨志田康人・イン・ヨーロッパ Vol.2 フィレンツェからミラノ~パリへ


 

イタリア・フィレンツェのFortezza da Basso(バッソ要塞)で1月に開催された世界最大級のメンズファッション見本市「PITTI IMMAGINE UOMO(ピッティ・イマジネ・ウオモ)」。今回の「Pitti Uomo 97」は、約1200ブランドが一堂に集まり、2020年秋冬メンズコレクションを発表しました。恒例参加のポール・スチュアートの日本におけるディレクター鴨志田康人のフィレンツェ~ミラノ~パリから帰国までを“見て歩記”パート2!

 

Edit. FUTURE INN

 

 

 

ミラノコレクションの時期には、ミラノ市内でさまざまなイベントやパーティーが開催されます。フィレンツェからミラノに移動してまず顔を出したのは、プラントアーティストの川本諭さんが手がける『GREEN FINGERS(グリーンフィンガーズ)』のミラノ店のオープニング。プランツとともに過ごす新しいライフスタイルショップで、イタリアにはあのテイストのフラワーショップはないので、きっと話題になることでしょう。

 

 

 

ミラノコレクション期間中、ファブリックメーカー<ヴィターレ・バルベリス・カノニコ>のイベントのパーティーで、『THE RAKE』の英国版のバイヤーたちと歓談したり、元ビームスの河村さんが単身シンガポールに渡ってオープンしたショップ『COLONY CLOTHING(コロニークロージング)』のポップアップストアをのぞいたり。

 

 

 

抱えている緑色の大きな包みは、グリーンフィンガーズで鉢ごと買ったプランツで、知り合いの靴屋の主人の誕生日をお祝いして訪ねました。
ミラノでの楽しみは、大好きな家具を見に行くこと。特にお気に入りは、ミラノ郊外の倉庫を改造した『NILUFAR DEPOT(ニルファー・デポ)』です。広々としたスペースにイタリア・デザイン界の巨匠といわれるジオ・ポンティなどのヴィンテージ家具やアーティストの作品などがあり、今回はトレンドになっている“ブラジル家具”に興味を引かれました。装飾的な味付けが面白いブラジリアンデコにはプリミティブな良さを感じましたね。こういう場所は、自分の仕事のインスピレーション源にもなります。

 

 

 

ミラノからパリへ飛ぶ途中のアルプス上空です。きれいですね。パリへ着いたら地下鉄がストで、思わず写真を撮ってしまいました。
パリに来たらクリニャンクールには必ず行きます。大好きなんです。蚤の市のお目当てはあらゆるモノで、家具などは決して安くはないですが、とはいえ日本と比べたら種類が豊富でリーズナブル。パリの街中へ行くより、蚤の市で過ごすほうが楽しいですね。今回は、探していた家具を見つけたのでゲット!

 

 

 

クリニャンクールの蚤の市では、いわゆるカフェ飯のようなところが多いのですが、ちゃんとしているレストランを見つけて、最近のお気に入りです。オープンしたばかりですが、ワインは「ヴァン ナチュール(Vin Naturel)」いわゆるオーガニックワインばかりで、とても気分良く過ごせます。さぁ、日本へ帰らなきゃ!