【lounge about the house】 鴨志田康人がディレクション 心と身体の緊張を解きほぐす、最新ラウンジウェアコレクション


 

二十四節気の「処暑」も過ぎて、朝夕には涼しい風を感じ、心地良い虫の声に秋の入口を感じる頃――長引くコロナ禍に心も身体も疲れを感じていませんか。以前、Paul Stuart「ラウンジスタイルシリーズ」を着る愉しみの記事で、ポール・スチュアートの“ラウンジスタイル”をご紹介しましたが、日本におけるディレクター鴨志田康人のディレクションによる最新ラウンジウェアコレクションが到着。鴨志田は、「自分の今までの経験値を上手くラウンジウェアに持ち込むことによって、新しい世界観が表現できました」と語り始めます。

 

Photo. Tatsuya Ozawa / Text. Makoto Kajii
Edit. FUTURE INN

 

 

ポール・スチュアートらしさをデイリーに落とし込んだ、「今部屋で着たい服」

何度か記事でご紹介していますが、NY・ミッドタウン45丁目にあるポール・スチュアート本店上の工房で作られている、熟練職人のハンドメイドによる「MADE ON MADISON(MOM)」という商品があり、ポール・スチュアート 青山本店でも希少なガウンを販売していました。

 

 

鴨志田は、「MOMはポール・スチュアートならではのハイクラスな昔ながらのハンドメイドを活かしたクラッシーな商品ですが、そのトラディショナルな魅力をデイリーに落とし込んだのが、このラウンジウェアコレクションです。パジャマを主としたアイテムは、30代から着て楽しめるようにデザインも機能もアップデート。今の時代に相応しい部屋着になっています」と説明します。

 

 

「いわゆるラウンジスタイルとは、寝ることも“くつろぐ”ことも楽しめて、カジュアルウェアよりさらにリラックス感があるものですが、なによりプライベートで着るものですから、自己満足の世界でいい。居心地良く過ごせて、時間も楽しめる服でありたいと思います。だらしないのはNGですが、身も心もらくちんでいいコレクションです」と続けます。

 

 

Calm(カーム)な気持ちに寄り添うための素材やカラーリングを展開

 

ラウンジウェアの考え方を尋ねると、「いわゆる部屋着と外着の中間的なワンマイルウェアというカテゴリーも浸透してきていますが、ラウンジウェアのあり方は、多少人の目を気にしながらも充分リラックスできるアイテムが中心になってきています。リラックスできる着心地のために、ゆったりしたサイズ感はもちろん、素材やカラーリングはCalm(カーム=穏やかな、落ち着いた)な感じを追求。スモーキーで上品なカラーリングやベロアのような高級感は、視覚から感じるやすらぎ感にも通じます」と答えます。

 

 

ベロア素材とカシミール柄の共演で、程よい高級感をおうち時間にも

 

MEN'S

 

 

ラウンジウェアコレクションでは、メンズ・ウィメンズともにベロア素材を使用。「ベロアは程よい高級感があって、肌ざわりも気持ち良い素材の一つ。スウェットより大人が着るに相応しいものです」と解説。

 

また、“鴨志田といえば、カシミール柄”と、鴨志田ファンにはよく知られているエスニックな柄は、「グラマラスで、独特な色気を感じるので、ずっと好きな柄です。メンズとウィメンズで色は変えていますが、どちらも街着にしてしまえるほどの出来なので、自由に着こなしてください」と薦めます。

 

 

WOMEN'S

 

 

 

コーディネートを楽しみたい、シャツ+パンツ+ガウンのラウンジウェア

 

MEN'S

 

 

こちらも鴨志田が好きなカントリーチェックを使ったガウンとシャツ、パンツで、「上質なコットンフランネルの薄手のネル素材です。シャツとパンツで通常のパジャマとして着るのはもちろん、インナーにTシャツを着て、ガウンを羽織る組み合わせもリラックス感たっぷり。ラップコート代わりにガウンを着て、近所のコンビニまで……もできますね」

 

 

長引くコロナ禍の中で、部屋着の楽しみ方が変わってきています

「皆さんもそうだと思いますが、コロナ前は、夜遅くまで仕事をして、家では寝るだけの生活を長くしていました。コロナ禍になってからは、家の庭の手入れをしたり、掃除をするような時間ができて、そうすると自然に“家にいる時間”に愛着が沸いてきます。私もそうして、生活をもっと大切にすることの喜びを感じるようになりました」

 

「それまでの外で着る社交服から、パーソナルな時間を楽しむための服のワードローブも増えて、部屋着の楽しみ方、付き合い方が明らかに変わってきています。なにかと息が詰まる世の中ですが、家にいるときは自己満足第一で、心地良くお過ごしください」

 

 

ポール・スチュアート 青山本店
TEL 03-6384-5763
東京都港区北青山二丁目14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
営業時間 11:00~20:00
併設するバー「The COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
営業時間 14:00~20:00(※当面の間、ソフトドリングのみのご提供となります)
※詳しくは店頭スタッフまでお問い合わせください。