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いつもの思考回路を変えると、オーダーメイドはもっと楽しくなる いつもの思考回路を変えると、オーダーメイドはもっと楽しくなる

春のスーツ特集 Vol.01
装いの名人、
ファッションジャーナリスト矢部克已氏の
メイド・トゥ・メジャー術

いつもの思考回路を変えると、
オーダーメイドはもっと楽しくなる

スーツをあわせる矢部克已氏

ポール・スチュアートのメイド・トゥ・メジャー(MTM/パターンオーダー)には、既製品やフルオーダーにはない“バランスの良さ”が詰まっています。MTMは、ベースとなるお好みのスーツを着用して、採寸データとスタッフとの会話により細かくサイズ補正を行うので、好みのフィット感に加えて、きれいなシルエットを生み出します。

サイズ補正はもちろん、豊富な生地見本から着たい表地を選べて、さらに裏地やボタンもセレクトできるので、ビジネスはもちろん、セレモニーやカジュアルまで、着るシーンに合わせて仕立てることができるのも醍醐味です。

他人とかぶりにくく、価格と満足度のバランスが高いMTM――今回は、スーツに造詣が深く、昨年11月のポール・スチュアート 青山本店 5周年記念イベントのトークショーに登壇したファッションジャーナリストでファッションエディターの矢部克已氏が、ポール・スチュアートで「自分だけの一着」を誂えます。

Photo. Yoshimi Seida

40歳を過ぎて、スーツは全部オーダーに切り替えました

スーツに関しては百戦錬磨の矢部さんですが、MTM(メイド・トゥ・メジャー)はよく利用されますか?
矢部克已(以下、矢部) スーツはほぼ100%オーダーですね。40歳を過ぎて、自分のスタイルを作っていきたいとオーダーメイドを始めました。ピッティ・ウオモ(世界最大級のメンズファッション見本市)などでイタリアによく行っていて、「イタリアのスーツ」を味わうことが自分の仕事にも繋がるし、彼の地の文化を敬愛しているので、スーツは全部オーダーにしてしまいました。
生地を選ぶ矢部克已氏
やはり着心地など変わりましたか?
矢部 それは全く違いますし、自分のスタイルが分かってきます。いろいろ試して思うのは、「何のためにオーダーするのか」ということ。例えば、夏物のスーツをオーダーするとき、「リゾート地で着るため」とか「ハワイで結婚式に出る」などの理由でオーダーする人がいると思いますが、そのことだけだと“目的”にとらわれ過ぎて、一方通行のオーダーになってしまいます。

今日、生地を選んでいたときに強く感じましたが、生地からイマジネーションが湧いてくるような楽しみがオーダーにはあって、これは僕のやり方ですが、思考回路を変化させたほうがオーダーメイドはもっと楽しくなってきます。
生地を選ぶ矢部克已氏

ソラーロのスーツを着て、どこへ行こう、何しよう、自由なステージが広がる

生地選びのとき、最初は“シアサッカー”を選びたいとおっしゃっていました。
矢部 そうですね。夏向きのシアサッカーの生地を一通り見てから、“コットンスーツ”にイメージが広がって、そこで“ソラーロ”(玉虫色に輝く生地)に出合いました。目的メインではなく、ソラーロと出合ったことで、自分の意識が内側から外側に出て、もっと自由なオーダーができました。
なるほど。男性の場合は、特にスーツだと、TPOに縛られます。
矢部 縛られることもあるでしょうが、実は考えすぎなんですよ。「どこどこに出かける」スーツというのはある種の義務感であって、そのためにオーダーすると、目的を果たしたら袖を通さなくなる。それは、せっかく作ったのにもったいないことです。

今日出合ったソラーロのスーツを着て、旅行でもいいし、食事に出かけるのもいい。僕はそうやって自由なステージで楽しみたい。
生地を選ぶ矢部克已氏 生地を選ぶ矢部克已氏

矢部さんがバンチブック(生地サンプル帳)から選んだのは、エルメネジルド・ゼニアのサマーコットン「COTTON SUMMER PLAINS 91222」。サンドベージュ×プレーンの組み合わせが新鮮です。

完成度が高いスーツをベースに、自分のクセも完璧に調整してくれる

ベースとなるスーツ(ゲージサンプル)は、鴨志田康人ディレクターが手がける「コレクションライン」から選ばれました。
矢部 「コレクションライン」は完成度のレベルが高くて信頼しています。ラペルが大きいのがこのモデルの特徴で、アイキャッチにもなっていますが、僕はそこも好きですね。

鴨志田さんのディレクションは、アメリカブランドのポール・スチュアートに“ヨーロッパの風”が吹いていて、僕にはすごく親近感がありますし、「ファッションが求めるのはエレガンス」という雰囲気を上手にアレンジして咀嚼しています。それが今のスタイルになっていますね。
スーツをあわせる矢部克已氏
採寸を担当した店長の加賀谷とかなりお話をされていました。
矢部 自分はジャケットを着るとどうしてもツキジワ(肩のシワ)が出てしまいますが、加賀谷さんはそこを調整して、写真を撮って見せてくれました。もう完璧ですね。日本人の体型にあったスーツが出来ていることに間違いないです。
生地を見る矢部克已氏

オーダーメイドの楽しみは、待つこと。急ぎすぎる時代に大切なこと

百戦錬磨の矢部さんにとって「オーダーメイド(パターンオーダー)」の楽しさとは?
矢部 今はもう、なんでもかんでも検索して、すぐ答えを出そうみたいな時代です。そういう世の中を見ていると、急ぎすぎだと思いますよ。決してネットショップなどを否定するつもりはありませんが、もっとリアルな、フィジカルなものを大事にするその先に、オーダーメイドがあるような気がします。

あと、オーダーメイドが出来上がってくるまでに、「どんなシャツを着よう、どんな靴と合うだろう」と、また一つ自分の世界が広がるし、“待っている間”のポジティブさが面白いとも言えます。
暖かい季節が待ち遠しくなりますね。
矢部 やはり、自分のスタイルに合ったものは、愛着が湧くし、長く着続けたとも思います。オーダーメイドをしたことがない人は、そういうことに気づくチャンスでもありますね。

敷居が高いとか、難しそうと思わずに、スーツのプロであるスタッフと話をしながら自分だけの一着を作ると、自分の人生に寄り添うスタイルに気づけると思います。妥協せずに作ることができたので、出来上がりが楽しみです。
生地を見る矢部克已氏

矢部克已(Katsumi Yabe)ファッションジャーナリスト・ファッションエディター

1964年、東京都生まれ。『流行通信HOMME』編集部や『メンズクラブ』編集部を経てイタリアに渡る。帰国後、ウェブマガジン『DUCA』『Espressoo per te』の編集長を歴任。雑誌『メンズプレシャス』のエグゼクティブ・ファッションエディターを務める。イタリアのクラシックなファッションを中心に、メンズファッション全般にわたる歴史やスタイル、トレンドに精通し、ウェブサイトやトークショーでも活躍中。

SPECIAL MESSAGE!

矢部克已氏のMTMを担当した加賀谷新吾店長は、こう話していました。 「矢部さんは、オーダーメイドに慣れていらっしゃるので、生地を見ながら着こなしのイメージを的確に広げ、対話を通じてそのイメージを上手に共有してくださいました。 今回は、これから活躍する春夏の生地をお選びいただきましたが、生地の紹介もスムーズにでき、さすがだなと感じました」

加賀谷新吾(Shingo Kagaya)ポール・スチュアート青山本店 店長

2014年に三陽商会に入社し、池袋東武での店長経験を経て現職。

MADE TO MEASURE 2026
お客様を輝かせる、特別な一着を。

2.21 sat. - 3.31 tue.
大切なシーンでお召しいただきたい上質なスーツ。
お客様のお身体に合うものを、お好みに合わせてお仕立ていたします。
期間中は、オーダー時のアップチャージ金額
スーツ¥22,000 / ジャケット ¥16,500 / トラウザーズ ¥5,500
のところ無料にて承ります。是非この機会にお買い物をお楽しみください。

詳細はこちら >

ポール・スチュアート 青山本店

03-6384-5763
東京都港区北青山二丁目14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
営業時間 11:00~20:00
併設するバー「THE COPPER ROOM(ザ コッパー ルーム)」
営業時間 18:00~24:00