たまにはスニーカーを脱いで、
最高峰のドレス靴を楽しむべし!
スーツ離れと言われて久しい今日この頃ですが、オーダースーツやビスポークシューズなど、昨今高価格帯のアイテムが好調の様子。良いモノは良い。時代の変換期だからこそ、ホンモノの輝きは増すってことです。
ホンモノ志向な人が辿り着く
メイドインジャパンのプレステージライン
テレワークの普及によって激変したビジネススタイル。出勤が絶対ではなくなった今、特に紳士靴市場は苦境を迎えているかと思いきや、むしろ好調という声が聞こえてくるブランドがあります。それが「三陽山長」です。
今年で20周年を迎えた同ブランド。日本の靴作り技術を結集させ、さらにビスポーク並みの仕上がりを披露する「プレステージライン」が、今高い評価を集めています。シームレスヒール、細かいピッチの縫製、矢筈仕上げ、そして革マニアが思わず頬ずりするフランスの老舗タンナー「HAAS」製のレザーなど、この20年間のこだわりと培ってきた技術が結実した一足になっています。
三陽山長のプレステージラインは、カジュアル化した今こそ装いの美学を楽しみたい人や、インポートを何足も履いてきたけど結局日本製の魅力に回帰したといった、目の肥えた粋な人たちから選ばれている模様。ホンモノを前にして、時代もトレンドも、コロナ禍さえも関係ないってことですね。
【謹製 友二郎/KINSEI TOMOJIRO】
ストレートチップ
フラッグシップモデルの「謹製 友二郎」。注目はウエスト周りで、絞り込んだセミベヴェルドウエストや美しいカーブを描くスワンネックステッチなど、実に美麗な佇まいを披露します。それでいて、日本人の足型に沿うラストR2010が高いフィット感をもたらすとなれば、まさに“プレステージ”を体現した一足です。
【謹製 勇一郎/KINSEI YUICHIRO】
ホールカット
こちらは「謹製 勇一郎」。そのシンプルな見た目には、特段の技術が詰め込まれています。一枚革を用いたホールカットは、上質な革と高度な吊り込み技術なくしては成り立ちません。内側にある唯一の継ぎ目は、段差が極力出ないスキンステッチを採用。紳士靴マニアなら、この凄さがわかるかと。
【謹製 源四郎/KINSEI GENSHIRO】
ダブルモンクストラップ
オンオフともに活躍するダブルモンクの「謹製 源四郎」。家族経営を貫き、新規の供給をあまり行わないことで有名なフランスのタンナー「HAAS」製のボックスカーフは、実にキメ細かくまさに美肌。ソールにも、堅牢さで有名なドイツの名門「MARTIN」社製オークバーグが使われています。トゥの一文字をステッチではなくつまみ縫いで表現している匠の技にもご注目あれ。