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【零-ZERO-】
“継ぎ目ゼロ”という常識破りの仕立て

【零-ZERO-】
“継ぎ目ゼロ”という常識破りの仕立て

創業以来、四半世紀にわたって三陽山長が挑み続けてきた“ニッポン靴の最高峰”。その到達点と称すべき頂上ラインがここに完成しました。ブランド史上、最もミニマルで最も難しい「ゼロシーム」仕立て。ニッポンが誇る職人技、その頂がここにあります。

「零」という名は、アッパーに継ぎ目が全くない「ゼロシーム」仕立てが由来。三陽山長史上、最も高難度な仕立てによって作られたシリーズです。継ぎ目ゼロ、それはすなわち、ごまかしが一切効かないということ。ほんの少しでも手を抜けば、この仕立ては美しく仕上がりません。一枚仕立てのホールカットデザインゆえ、完璧に作り込まなければシワや歪みが出てしまうからです。しかし、手間ひまを惜しまずとことん妥協なく靴作りに向かえば、どこから見ても全く隙のない、まるで彫刻のような造形美を宿した一足が完成します。精緻さ、実直さが試される仕立てだからこそ、ニッポン職人の底力が最大限に発揮されます。それゆえに、「零」シリーズは三陽山長の頂点といえるのです。

創業以来、四半世紀にわたって三陽山長が挑み続けてきた“ニッポン靴の最高峰”。その到達点と称すべき頂上ラインがここに完成しました。ブランド史上、最もミニマルで最も難しい「ゼロシーム」仕立て。ニッポンが誇る職人技、その頂がここにあります。

「零」という名は、アッパーに継ぎ目が全くない「ゼロシーム」仕立てが由来。三陽山長史上、最も高難度な仕立てによって作られたシリーズです。継ぎ目ゼロ、それはすなわち、ごまかしが一切効かないということ。ほんの少しでも手を抜けば、この仕立ては美しく仕上がりません。一枚仕立てのホールカットデザインゆえ、完璧に作り込まなければシワや歪みが出てしまうからです。しかし、手間ひまを惜しまずとことん妥協なく靴作りに向かえば、どこから見ても全く隙のない、まるで彫刻のような造形美を宿した一足が完成します。精緻さ、実直さが試される仕立てだからこそ、ニッポン職人の底力が最大限に発揮されます。それゆえに、「零」シリーズは三陽山長の頂点といえるのです。

ミニマリズムを極めた
パーフェクト・ホールカット

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【壱/ICHI】ホールカット

アッパーが一枚の革で仕立てられた靴をホールカットとよびますが、こちらはそれをさらに進化させた一足。通常のホールカットはカカトや側面に継ぎ目が入りますが、「壱/ICHI」はゼロシーム仕立てにより、どこから見ても継ぎ目がありません。ホールカットの醍醐味であるミニマルさを最高に引き立てた“パーフェクト・ホールカット”と称すべき靴です。継ぎ目を一切入れず立体的なフォルムを描き出すには極めて高いレベルの職人技が要求されますが、出来ばえはご覧のとおり。靴の顔である甲周りにはしっかりとメリハリをつけ、立体的な造形美を描き出しました。中敷きには「零」シリーズ専用のロゴをゴールドの箔押しであしらっています。

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ステッチワークで描く
ストレートチップ

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【弐/NI】ストレートチップ

一見、ドレスシューズの大定番であるストレートチップ……のようで、よく目を凝らすと特別な仕掛けが。実はこちら、ホールカットの「壱/ICHI」をベースにストレートチップ風のステッチをあしらった一足です。つまり、トウキャップのように見える一文字も、甲周りを切り替えているように見えるデザインも、すべて一枚革の上に“描かれた”もの。ゼロシームという特別な仕立てをあえてオーソドックスなストレートチップに落とし込むという、ある種非常に贅沢な遊び心を表現したモデルです。ちなみに「零」シリーズ共通の仕様として、出し縫い糸の上に刻まれた「目付け」と呼ばれる刻み模様は一本一本、手仕事で施されたもの。通常は凸凹のあるローラーを押し当てて一気に模様をつけますが、本シリーズは細部まで手間ひまが費やされています

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格別のエレガンスを宿した
シームレス・ローファー

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【参/SAN】タッセルローファー

スーツからジーンズまでマッチするタッセルローファーを、ゼロシーム仕立ての特別仕様で。本来はカジュアルシューズに属するデザインですが、研ぎ澄まされた一枚仕立てによって際立つエレガンスを宿した一足に仕上がりました。前出の2モデルは三陽山長のマスターラスト「R2010」を採用していますが、「参/SAN」のラストはローファー専用の「R2010S」。甲をより低めに、ヒールカップをよりコンパクトに設計することで、靴紐のないローファーでもジャストフィットを実現しています。また、硬いリブテープを排して抜群に柔らかい履き心地を叶えたフレキシブルグッドイヤーウェルト製法で仕立てているのも「零」シリーズ共通の特徴。見た目の美しさだけでなく、快適さにもこだわっています。

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最高難度の
「ゼロシーム」靴ができるまで

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ゼロシーム仕立ては、極めて特殊な作り方によって完成します。一般的な靴の場合、まずはアッパーのデザインに即して各パーツを革から切り出していきますが、ゼロシームは一枚革ゆえそれがありません。パーツは、楕円形にカットされた1点のみ。原型は驚くほどシンプルです。それを木型に吊り込み、靴の形にしていくわけですが、これが一筋縄ではいきません。まず、パーツが極めてシンプルなため形を出すのが困難。吊り込んだあと、通常よりもはるかに長い時間をかけて木型の形を定着させる必要があります。さらに特殊なのは、実質2回吊り込みを行わなければいけないこと。上の写真を見ると分かるとおり、革を木型に吊り込んだ状態で履き口や羽根周りの位置決めをしたら、一度革を木型から外し、デザインに沿ってカットと縫製。この段階でライニングのレザーも取り付けます。その後、再び木型へ吊り込んで底付け……という具合に、通常の倍の手間を要するのです。

素材にも惜しみなく
贅を尽くして

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ブランドの頂点を称するにふさわしく、「零」シリーズは素材選びにも一切妥協がありません。アッパーはフランス・アース社のボックスカーフ「アニキス」。きめ細かな質感と自然な艶、ソフトな手触りが特徴です。加えてライニングには、革好きお馴染みのデュプイ社製レザーを採用。足当たりが滑らかで、いっそう贅沢な履き心地に貢献します。

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靴底の素材は、英国屈指の伝統を誇るJ.ベイカー社が手がけたオークバークレザー。樫の木のタンニンを使ってなめされた革で、繊維が緊密に詰まっているため優れた耐久性を備えています。仕上げは海外の最高級靴にも多く採用される半カラス。これまでの三陽山長では土踏まず部分を鋭角に塗っていましたが、こちらは曲線的に仕上げました。見えない部分もさりげなく特別仕様に。

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かくして完成するゼロシーム仕立て。一般的なホールカットに見られるヒール付近の継ぎ目がないため、流麗なフォルムがいっそう際立っています。とはいえ、作り手の腕が悪かったり、各工程に充分な手間を費やさなかったりすると、シワや歪みが目立つ仕上がりになってしまいます。技術と美意識を兼備した職人がいてこそ、ゼロシームの流麗さは引き出されるのです。

▼【品質本位】日本が世界に誇る傑作 ▼

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