「アパレル3Dソリューション×無在庫ビジネス構想」
ECOALF
- 2023.6.2
試作品レス、在庫レス、印刷工程における水使用量約96%削減
ー背景ー
世界で2番目に環境を汚染している産業といわれるファッション業界は、衣服の大量生産・大量消費・大量廃棄にともなう環境汚染、CO2排出、水資源の大量消費などが問題となっています。
また、ファッションにおいて重要な要素である柄やプリントは、染料やプリント工程で生じる環境負荷の低減が難しいゆえ、サステナブルを目指したアパレル製品は、無地が多いことが現状です。
こうしたことを背景に「ECOALF」はリサイクル素材や環境負荷の低い天然素材のみでつくられた衣服や雑貨を製造・販売するサステナブルなファッションブランドとして、「エコアルフ」「エプソン」「アベイル」の3社での共創活動をスタートさせました。
「アパレル3Dソリューション×無在庫ビジネス構想」の概要
エプソンがビジネスオーナーとなり独自のデジタル捺染(プリント)技術と共創パートナーであるアベイルの3Dデジタル技術を用いて各社と連携し推進する、ファッション業界の社会課題解決に向けた取り組みです。
――本取り組みに採用されているアベイルが展開する「VStitcher(ブイスティッチャー)」は、2Dの型紙データから3Dサンプルの構築を可能とするアパレル向けシミュレーションソフトです。身長や体形を設定したアバターを通して3Dのリアルな着装イメージを表示させ、着装イメージ画面上 にて丈等を調整した場合は、プリント柄を含めた3D デジタルデータは 2D の型紙データに反映されるため、型紙の形も入ったプリントデータと して捺染機にて生地に直接印刷が可能です。本取り組みでは、「VStitcher」の3D データを消費者がタブレットで操作し着 装シミュレーションが出来るように開発。これにより必要数量のみの受注生産がしやすくなり、試作品の削減に加え、過剰な在 庫を持たない生産を実現します。
さらにエプソンのデジタル捺染機「Monna Lisa(モナリザ)」(※1)は、生地に直接印刷できるインクジェットプリンターで、顔料インクを使用した場合、アナログ捺染の染料インクを使用した印刷と比較して、水使用量を約96%削減(※2)でき、サステナブルな印捺プロセスを実現します。
「ECOALF」は、アパレルブランドとして初めてこの取り組みに参画し、両社の技術を活用したカスタムオーダードレスを展開します。3社での共創活動に取り組むことにより、試作品レスと在庫レス、さらに印刷工程における水使用量を極小化した持続可能なファッションの流通サイクルの推進に貢献していきます。
(※1):インクジェット捺染機 Monna Lisaに関する詳細はこちらをご確認ください。
(※2):株式会社フルハシ環境総合研究所:デジタル捺染の直接投入水量報告書
阪急うめだ本店 SDGsイベント「GOOD VIBE FROM SEA」に出展
・イベントテーマ:「GOOD VIBE FROM SEA」・期間:2023年6月14日~19日
・場所:阪急うめだ本店 9階・祝祭広場ポップアップ
・イベントの詳細はこちらをご覧ください。
URL: https://website.hankyu-dept.co.jp/honten/h/sea_creation/
■コラボレーション■
ECOALF × エプソンの『Monna Lisa』 × 二木あい
世界の海で活動する二木氏との協業。二木氏が水中から届ける「共に生きる」というメッセージに共感し、昨年は本国Ecoalf社とのグローバル連動企画を実施。6月8日 World Oceans Day(世界海洋デー)に、宮古島の海を舞台に撮影した映像を通じて世界へメッセージを届けました。
⇒共同製作『THE EMERGEN(SEA)』
<YouTube>https://youtu.be/t6LJnh15wOI
エプソンのインクジェット捺染機「Monna Lisa」の採用は、サステナブルファッションにおいても、従来のファッションにある「色」「プリント」を環境への負荷を低減しながら提案したいという思いを込めています。
その第1弾となるフォトプリントに、二木氏の美しい珊瑚の作品を採用しました。
シーズンメッセージ「LOST COLORS(失われてゆく海の色)」を、二木氏の作品と掛け合わせることでより強く発信していきます。
また、このコラボレーションは日本発のプロジェクトとしてECOALFでのグローバル展開を検討しています。
©︎Isabel Muñoz
素潜りギネス世界新記録を 2 種目樹立。環境省「森里川海プロジェクト」海のアンバサダー。 水族表現家という日本国内外問わず唯一無二の存在として、水中と陸上の架け橋となるべく世界を 舞台に活動。空気ボンベを使わず、海洋哺乳類と同じ様に自分の肺一つで潜り、 彼らの中に溶け込むことで仲間の一員となり、ありのままに、ある時は被写体、 そしてまたある時は自身が撮影者として「私たちは自然の一部であり、自然と共に生きている」 そんな繋がりを表現している。 TEDxTokyo スピーカー、情熱大陸「二木あい」ワールドメディアフェスティバル金賞。 NHK 特別番組「プレシャスブルー」がシリーズ番組となっている。 近年では、ISSEY MIYAKE や世界的な写真家とのコラボレーションなど国の枠を超えて活躍。 写真家として個展「中今」をスペイン マドリード、東京 銀座にて開催。 スペイン政府公的文化機関であるインスティトゥト・セルバンテス東京、 また新宿御苑にて写真展「共に生きる」を開催。
共に生きる ~ Co-Exist ~
「自然 - 植物 - 動物 - 人間」 人間中心ではなく地球に生きるものとして 分け隔てなく種の枠を超えて繋がり そしてふれあう 私たちも自然界の一員として 生きていくということ