OUR STORY

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英国のルーツをアメリカ流に解釈 

ポール・スチュアートのスタイルとは、英国サヴィル・ロウにルーツをもつメンズウェアに米国式解釈を加えたものである。
メンズウェアは長きに亘り、進歩、革新を繰り返してきた。その中でポール・スチュアートは裕福なアメリカの男性達の従者の如く、彼らの求めに応じて提案をし、更に洗練をさせるべく方向を示し、定義をし続けた。
定義をしても強制することはなく、顧客の「ダンディ」たることへの道標となること。それはすなわち憧れのケイリー・グラントやフレッド・アステア(偶然お二人ともポール・スチュアートの顧客)に見られる「流行に流されないスタイルの中にある確固たるエレガンス」を求めること、なのである。 創業者ラルフ・オストロフ、彼の息子のポール・スチュアート・オストロフ(店の名前は彼の名前からつけられた)、長きに亘りCEOを務めたクリフォード・グロッド、その後を継いだ創業者の孫マイケル・オストロフ。そして現在のCEOポーレット・ガラファーロ。歴代の社長が伝え続けてきたメッセージはそれなのだ。
ロンドンのサヴィル・ロウが英国の仕立服の代名詞であるとよく引き合いに出されるが、ポール・スチュアートは「アメリカのサヴィル・ロウ」と呼ばれる。そして同時にポール・スチュアートはアメリカという国そのもののように、確固たる信念と革新的な姿勢を持ち続けている。「私達のデザインは英国の伝統に米国の視点を加えた最良の折衷主義(Eclecticism)だ。」と1988年のニューヨーク・タイムズの広告に謳った。ポール・スチュアートはやはりまた、アメリカ合衆国がそうであるように、「世界中の最高のもの」を求める。それゆえに、裏地がアンティーク調リバースムートンのイギリス空軍フライトジャケット、最高の品質のグレインカーフ素材の革小物、四本撚り糸のキャメルヘアのカーディガン、「そよ風のように軽い」ウールなどが店にある、ということになる。