【匠-TAKUMI-】
名作モデルが「匠」シリーズに昇華
新生「匠一郎」
ニッポン靴の、新しいスタンダードを創る―――
三陽山長の上級ライン「匠」は、そんな目標を掲げて誕生しました。品質本位、丁寧実直な靴作りをひたむきに貫くニッポン職人の技は、世界の一流ブランドと比べてもなんら遜色がありません。そんな彼らのポテンシャルを最大限に引き出せば、"ニッポンの品質"の水準を新次元へと高めることができるはず。私たちは、そう考えています。
履いた瞬間から足に馴染む 「フレキシブルグッドイヤーウェルト製法」。繊細な感性と技をこれまで以上に研ぎ澄ませて作り上げる静かな存在感を放つ一足。
手から手へ、人から人へ、脈々と受け継がれてきたニッポンメイドの美学。その新境地がここにあります。
【匠一郎/SHOICHIRO】
レベルソストレートチップ
三陽山長のレギュラーコレクションとして長らく展開していた往年の名作モデル「匠一郎」が、令和六年に「匠」シリーズの一足としてバージョンアップ。本作の特色である「レベルソ仕立て」はそのままに、フレキシブルグッドイヤーウェルト製法でさらなる高品質を叶えました。ソールも高級感のある半カラス仕上げに変更。革を縫い合わせる際、端を折り込むようにしてステッチを内側に隠すレベルソ仕立ては、まさに匠の職人技です。
■製法
リブテープを用いない特別な中底を開発、裏革や内蔵物、本底に至るまで全てを見直すことで、従来のグッドイヤーウェルトにはない屈曲性を実現した「フレキシブルグッドイヤーウェルト製法」を採用。履いた瞬間から柔らかさ、しなやかさを実感できます。
■デザイン
アッパーの切り返しにステッチを出さないレベルソ、踵は縫い目のないシームレスヒールで後姿の美しさも格別です。ソールはブラックとナチュラルの半カラス仕上げに、土踏まずに丸みを持たせ絞り込むセミベヴェルドウエスト仕様と、匠の技が随所に施されています。
■ラスト(木型)
小振りなヒールカップ、絞り込んだ土踏まず、低く抑えた二の甲によるしっかりとしたホールド感が特長のラウンドトゥ「R2010」を採用。高いフィット感に加え足馴染みの良い柔らかさを実現しました。
■素材
甲革にはフランスの名門タンナー、デュプイ社が手掛けるセミアニリン仕上げの高級ボックスカーフ「シャトーブリアン」を使用しています。肌理の細かさ、上品な光沢、足馴染みの良いしなやかさを兼ね備えたレザーです。従来は半期に一度開催されるパターンメイド受注会でのみ選べる特別限定革ですが、「匠一郎」の魅力を最大限発揮できる素材として選定いたしました。
海外には、世界が唯一無二の存在と認める靴があります。我が国にも、そんなオンリーワンを生み出したい。“靴はやっぱり舶来物でしょ”、そんな常識を変える一足になると、我々は自負しています。
目指すのは、新基準の本格靴。
▼「匠」シリーズ特集 ▼